Jul 27, 2023 column

27年間続く「M:I」シリーズを3分で解説 !!  最新作『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』が公開中

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 「夏の1本を選べ」と言われたら、迷いなくトム・クルーズ主演の最新アクション『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』を選ぶ。96年公開の第1弾から27年間続いた人気シリーズの最終章の第1弾。2作に分けたはずなのに、上映時間はなんと2時間43分。しかし、ダレ場は一切ないノンストップムービー。昨今の全米俳優組合のストライキの動きとともに、シリーズの魅力を振り返ってみた。ネタバレはないので、ご安心を。

「ミッション:インポッシブル」チームに小細工なし

『デッド・レコニング PART ONE』を見た人は2度ビックリしたのではないか。まずは長い上映時間。次にその長さを感じないこと、だ。映画を二部構成にするのはよくあることだ。映画製作者は「1作品二部構成なら、2回稼げる」と考える。その場合はそれぞれを通常の作品よりも短くしたら、よさそうだ。作品が短ければ、映画館の上映回数も増えるので、喜ばれる。観客も好きな作品を2回楽しめるわけだから、文句は出そうもない。だが、「ミッション:インポッシブル」チームはそんな小細工はしない。

 しかも、『PART TWO』は同時に撮っていたわけではなく、今も撮影途中だ。報道によれば、現状40%が終わった段階。これも、計算高い製作者なら、同じシリーズなら同時に撮れば、効率がいいと考えるはずだ。実際、『ロード・オブ・ザ・リング』などイッキ撮りされたシリーズものは少なくない。

次作の撮影を中断して、来日プロモーションを行うというスケジュールを組んだのは、トム・クルーズの意向だろう。自分が最高だと思う作品のプロモーションのため来日し、自らが語る。ファンの熱気を感じ、それを次にフィードバックさせ、さらに極上の作品を作る。

 その来日プロモーションは、全米俳優組合(SAG‐AFTRA)によるストライキ突入によって中止となった。SAGは報酬の引き上げ、人工知能(AI)の利用制限、ストリーミングにおけるインセンティブなどを求めている。交渉相手である全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との溝は深く、長期化するおそれも出ている。