「隕石家族」は隕石がぶつかって地球が滅亡しかかったときどう生きるか?というNO FUTUREな状況からはじまるSFコメディで、新型コロナウイルスで途方にくれているいまの私達の心情にぴったりくる。あと半年で地球が滅亡するという状況下、これで最後と思うと、人はこれまで隠してきたことをどんどん暴露していく。平凡な家族の知られざる面が見えてきて家族崩壊の危機? と思ったら途中で大きな展開が 。
ややネタバレになるが、あることが原因で地球の運命が変わってしまうのである。そこからが本番という感じで目が離せない。東海テレビ制作の大人の土ドラ枠はこれまでもぶっ飛んだドラマを作ってきているので安心の暴走クオリティー。急にはっちゃける主婦役の羽田美智子や驚きの秘密をもっていた夫役の天野ひろゆきなど、芸達者な人たちの名演によって気楽に笑いながら、本当に自分がやりたいことは何なのかという大切なことを考えさせてもくれる。天野ひろゆき、最高。娘の彼氏(中尾暢樹)のバイト先の喫茶店名が「イスカンダル」で店長(ブラザートム)の名前が古代鉄郎なのがツボる 。
『隕石家族』公式サイト: https://www.tokai-tv.com/insekikazoku/
「行列の女神〜ラーメン才遊記〜」は、鈴木京香演じる凄腕フードコンサルタントと、黒島結菜演じる新人コンサルタントが、経営に悩む街のラーメン店を繁盛させていくグルメもの。毎回、美味しそうなラーメンが出てくるので、なかなか外出できないいま、癒やしにもなるし、お腹が空くしで、感情を大きく揺さぶられるドラマである 。
原作は男性が主役で、ドラマ化にあたりなぜか鈴木京香演じる女性に変更されたため、原作ファンは戸惑いが隠せないとはいえ、鈴木京香の美貌は眼福である。クールに振る舞う彼女にビシバシ鍛えられる、舌は肥えていて料理の腕はいいがビジネスのノウハウのない新人コンサルタント役の黒島結菜もフレッシュ。このふたりがなかなかいいコンビなのである。深夜の飯テロドラマはいまやなくてはならない一ジャンルだが、「行列の女神」はそれだけでなく、うまくいってない店舗経営をいかにして繁盛させるかというビジネス要素もあってピリッと胡椒の効いたドラマである 。
『行列の女神〜ラーメン才遊記〜』公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/gyouretu/