May 12, 2022 news

少女は、まだ夜空を知らない‥‥NY地下生活者である母娘の愛を描く映画『きっと地上には満天の星』公開

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ニューヨークの地下鉄のさらに下に広がる廃トンネルで暮らす親子の、地上への逃亡劇を描いた映画『きっと地上には満天の星』。日本公開が予定されている本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭で、アメリカ映画として13年ぶりに国際批評家週間でプレミア上映され、SXSW映画祭にて審査員特別賞を受賞したのち、“今観るべき作品”として今年3月に全米公開されたもの。

予告映像では、暗い地下で幼い娘リトルが母親と仲睦まじく暮らしている様子から始まる。そして一転、不法居住者の摘発から逃れるため、NYの街へと逃げ出していく展開を捉えている。

母親に背中を見せながら「ママ 翼は生えた?」と問うリトルと、「もう少しね。リトルに翼が生えたら地上に行けるわ」と答える母親のニッキー。地上に出たら自由に飛び回り、見たことのない星を探したいと願うリトル。

そう、彼女は夜空を知らない。母娘のハートフルな物語かと思っていたら、追われ続ける緊迫した状況にぎゅっとに胸が締め付けられる。

監督は、母親役も演じたセリーヌ・ヘルドとローガン・ジョージ。
セリーヌ・ヘルドは、実在した地下コミュニティへの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」に登場する子供たちの存在を映画で伝えたいと思い、ローガン・ジョージと共に『きっと地上には満天の星』を作り上げたそうだ。
2人はカンヌ国際映画祭で話題となった『Caroline』などの短編作品を経て本作で長編映画デビュー。現在はM・ナイト・シャマランをプロデューサーに迎え『The Vanishings at Caddo Lake』を制作中だ。

また、地下コミュニティの友人を演じる人気ヒップホップミュージシャン、ファットリップ、またNYの裏社会を生きるレス役にジャレッド・アブラハムソンが出演する。

映画『きっと地上には満天の星』は8月5日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、他にて公開。

作品情報
映画『きっと地上には満天の星』

ニューヨークの廃トンネルで暮らしていたニッキーは、ある日不法居住者の取締りにあい、仕方なく5歳の娘リトルを連れて地上へと逃げ出す。生まれて初めて外の世界に出たリトルを連れて、NYの街をさまようニッキ―。2人は夜空に星を見つけることはできるのか。

監督・脚本:セリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージ

出演:ザイラ・ファーマー、セリーヌ・ヘルド、ファットリップ、ジャレッド・アブラハムソン

配給:フルモテルモ/オープンセサミ

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2022年8月5日(金) シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、他にて公開

公式サイト littles-wings.com