現代最高峰の異才監督ギレルモ・デル・トロが、作品賞・監督賞を含むアカデミー賞4部門を受賞した前作『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、再びサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ最新作、映画『ナイトメア・アリー』。
デル・トロ監督が映画化に挑むのは、1946年に出版された伝説的傑作といわれるノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」。 1947年にはエドマンド・グールディング監督、タイロン・パワー主演によって映画化(『悪魔の往く町』)されるなど、今も名作として語り継がれる題材を、前作『シェイプ・オブ・ウォーター』で極めた、誰も真似のできないデル・トロ監督独自の世界観と豪華極まりない映像で観るものを誘う、全世界待望のサスペンス・スリラー大作。
公開に先駆けて、本作のワールドプレミアイベントがアメリカのニューヨークにて開催された。『シェイプ・オブ・ウォーター』で第90回アカデミー賞の作品賞と監督賞等を獲得したデル・トロ監督の最新作ということもあって、大勢のマスコミ陣が待ち受けるなか、監督に続き、主演のブラッドリー・クーパー、ルーニー・マーラ、デヴィッド・ストラザーン、リチャード・ジェンキンス、マーク・ポビネッリ、ホルト・マッキャラニー、ティム・ブレイク・ネルソン、クリフトン・コリンズ・Jr、さらには公私ともにデル・トロ監督とパートナーの脚本キム・モーガン、美術のタマラ・デヴェレルといった豪華面々が登場。世界的パンデミックの影響で一時は撮影を中断した本作だが、ブラッドリー・クーパーとルーニー・マーラが久々の再会を喜んでハグをするなど、長期撮影を乗り越えたキャスト陣の仲の良さを垣間見せた。
デル・トロ監督はこの題材にチャレンジした理由について、「(この映画は)ウィリアム・リンゼイ・グリシャムの素晴らしい小説に基づいている。ノワール小説は時折、社会不安の時代に現れるドラマ。時代を反映している。私たちは時代ドラマであると同時に、ノワールを今、再解釈する映画を作ろうと思った。」とコメント。続けて、ストーリーについて「この映画は真実、嘘、大衆迎合や詐欺、何かにすがりつきたい人々を描いている。ひとつの不安の時代の形。少なくとも我々が感じた、今の時代の不安が反映されている。」と語ると、脚本のキム・モーガンが「アメリカン・ドリームに関しての映画ね。まだ存在しているけれど、実現がとても困難な“何か”ね」と明かし、デル・トロ監督が「それは常に悪夢(ナイトメア)だ。」と笑顔を見せた。
あわせてデル・トロ監督らしいその世界観のポスタービジュアルが公開された。
映画『ナイトメア・アリー』は、2022年3月25日(金)より全国公開。
野心溢れる青年スタンがたどり着いたのは、人間とも獣ともつかない生き物を出し物にする、華やかさと怪しさに満ちたカーニバルの世界。スタンは読心術を身につけ、ショービジネスの世界をその才能と魅力と共に駆け上がっていくが、その先には予想もつかない栄光と闇が待ち受けていた。『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞を席巻したギレルモ・デル・トロ監督が贈る、全世界待望のサスペンス・スリラー大作。
監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー、リチャード・ジェンキンス、ルーニー・マーラ、ロン・パールマン、デヴィッド・ストラザーンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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2022年3月25日(金) 全国公開