Mar 17, 2026 column

アカデミー賞受賞結果からみる ホラー映画主演俳優たちの可能性 (vol.85)

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現地時間2026年3月15日ロサンゼルス。今まで以上に厳しい警備に囲まれたハリウッドのドルビー・シアター。第98回アカデミー賞 (オスカー) は、トランプ政権によるイラン攻撃後のテロ警戒、バージニア州大学で3人死傷の銃乱射事件後ということもあり、米当局とロサンゼルスの警察によるジョイント・テロリズム・タスク・フォースが設けられていたとロサンゼルスタイムズは報じていた。惨事を未然に防ぐために、かなりの警戒が張られた会場は、夏日を思わせる暖かさ。ハリウッドブルバードの一部を閉鎖して準備されたレッドカーペットでも、いつもと同じく世界のスターが集う華やかな映画の祭典として幕を閉じた。

オープニングにまで起用されたホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』の呪われた子供たち

2回目のオスカーの司会となったコメディアンのコナン・オブライエンは、全米でスマッシュヒットを記録したホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』で、エイミー・マディガンが演じたグラディスおばさんを真似て登場。観客を一気に楽しませたコナン・オブライエンの演出は、長年オスカーのホストを勤めたビリー・クリスタルを思い起こす楽しい観客サービスに徹していた。

最初に発表になったのが助演女優賞。ホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』で、ノミネートされていたベテラン女優エイミー・マディガンが見事受賞。彼女は演技歴が長いベテランで、『燃えてふたたび Twice in a lifetime』(1985) から40年目にして『WEAPONS/ウェポンズ』で同アカデミー賞助演女優賞受賞となったことが話題となった。日本で人気だった映画を振り返るなら『フィールド・オブ・ドリームス』(1989) の演技を覚えている人が多いかもしれない。アカデミー賞前哨戦でも、このグラディス役を演じたマディガンの評価はダントツで、ホラー映画を通常見ない人でも話題にしたほど。特殊なメークでの演技は、彼女ならではの持ち味で、とてつもない怪物に七変化し、怖いけれど、笑える役として大人気。

マディガンはスピーチで、ノミネートされた俳優、家族、そして夫でアカデミー賞受賞者でもある俳優エド・ハリスに感謝し、場を沸かせていた。

Ed Harris and Amy Madigan ©A.M.P.A.S.®