Mar 14, 2026 news

世界初・世界最大級のAI映画祭「WORLD AI FILM FESTIVAL 2026 in KYOTO」開催! 豪華ゲストがパープルカーペットに登場

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2025年4月、フランス・ニースにて開催され、世界に衝撃を与えた世界初・最大級のAIに特化した国際映画祭「WORLD AI FILM FESTIVAL(以下、WAIFF 読み:ワイフ)」。この度、インターナショナル・パートナーとして、2026年3月12日(木)〜13日(金)、ロームシアター京都にて世界初・最大級のAI映画祭「WORLD AI FILM FESTIVAL 2026 in KYOTO(以下、WAIFF 2026 KYOTO)」が開催された。

WAIFFは、元Apple Computer(現 Apple Inc.)欧州社長およびグローバル最高執行責任者(COO)を務めたマルコ・ランディ氏によって創設された、“映画と人工知能の交差点を探求する”ための革新的な国際映画祭。 2025年4月に行われた第一回大会(フランス・ニース)では、53の国と地域から1,500作品以上ものAI映画が殺到。会場には2,000名を超える観客や関係者が詰めかけ、初開催にして世界的な反響を巻き起こした。

この成功を受け、2026年4月にフランス・カンヌでの第二回本開催が決定。そこに至るまでの道程を「Road to WAIFF Cannes 2026」と称し、サンパウロ(ブラジル)、ソウル(韓国)、無錫(中国)、そして日本(京都)の4都市で予選となる映画祭を開催。各国で選出された優秀作品のみが、映画の聖地・カンヌで開催される本大会「WAIFF Cannes 2026」へと招待される予定となっている。

2026年の日本開催においては、短編・長編映画に加え、SNS向け縦型マイクロシリーズ、広告映像、脚本+AIティザーなど、時代の最先端を行く幅広いカテゴリーを設置。国内外の豪華ゲストが登壇した「パープルカーペット」および、全431作品のエントリーから選ばれたファイナリスト39作品の頂点を決める「セレモニー」が実施された。

■「パープルカーペット」に別所哲也、MEGUMIら登壇

会場には、WAIFFのイメージカラーとなるパープルカーペットが敷き詰められ、会場はシックながらも華やかな雰囲気に包まれた。本映画祭実行委員長の和田は「今日は天気も晴れて、まさにフェスティバル日和。ここ京都で開催したのにはすごくたくさんの意味があります。映画の街としていろんな歴史と文化を作ってきた京都で、元々は南フランスのカンヌやニースで開催されていたWAIFFをやれることはすごく光栄に思っています。今日の開催に至るまで、ものすごく大変なことがありましたが、本当にものすごくたくさんの人たちに支えがあって、今日ここに至ることができました。今日が新しい最初の第一歩になったらいいなと思ってます。」と呼びかけた。

さらにこの日は国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジアの代表を務める俳優の別所哲也も参加。「私たちの映画祭にもたくさんのAIの作品が集まり始めています。まさに映画は技術、テクノロジーとともに生まれたわけですが、今日、AIの映画祭が産声を上げるということでお祝いに駆けつけました」と語った。

また、ダンスアーティストのKENTO MORIが「僕は世界平和のワンステップを踏むべく人生を賭けているんですが、このフェスティバルから、一緒に手をつないで一歩を踏み出せたらと思っておりますので、本当にワクワクしています」と語ると、声優の伊瀬茉莉也も「わたしは声優としてデビューしてから約20年間、本当にいろんなキャラクターの声を担当させていただきました。今、声優業界の中でも、日々、皆さんが議論をし、これからの未来に向けて声優業界、アニメ業界など、どういう風に芸術の分野で話し合っている状態です。今回のWAIFFでたくさんの知見を持った方とディスカッションできるということで、わたしもたくさん学ばせていただきたいと思います」、MEGUMIも「今日は京都で開催となりますが、この歴史深い場所で映画祭が開催できることはとてもすばらしいことだと思います。わたしたち日本人の強さを、AIとともに可能性を広げながら、エンターテインメントの世界を海外に届けていけたら」と呼びかけた。

■オープニングセッション「表現者はAIとどう向き合うべきか?」

パープルカーペット終了後は関係者のあいさつが行われ、その後に「映画、アニメ、CM――今、表現者はAIとどう向き合うべきか?」と題したオープニングセッションを実施。和田亮一(WAIFF日本代表)、齋藤優一郎(スタジオ地図 代表取締役プロデューサー)、中島信也(CMディレクター)、伊瀬茉莉也(声優)、MEGUMI(俳優、プロデューサー)、宮台真司(人類学的社会学者・映画批評家)、ダグラス・モンゴメリー(インターナショナル・コンテンツ・ストラテジスト)らが登壇した。

そこでまず和田が「僕はAIを使うアニメスタジオも立ち上げています。だからこそAIと徹底的に向き合い、一緒につくっていくパートナーでもある。そこはしっかりと勉強して、僕らが一番最初にAIを使いこなすスタジオでありたいなと思っております」と語ると、齋藤も「日本のアニメーションって手描きをはじめとした、ものすごく伝統的なつくりかたでやってきたので。著作権の問題も含めて、AIが作品をつくるということの意義や、たくさんの議論がある状況。自分がこういう場所に立っていいのか、という葛藤を持ちながらこの場におります」と正直な思いを吐露しつつも、自身が参加している米国アカデミー協会のアニメーションブランチという支部での議論について「そこではアカデミーのエントリーのルールをどうするか、ということを話しているんですが、そこでAIについて議論になるんですが、最終的にはアニメーションとは何か、映画とは何か、ということを中心とした話し合いをずっと続けています。日本ではなかなかそういう議論をする場が業界にはないんですが、今回審査という立場をいただいたので、そこで感じたことをオスカーのメンバーにも共有し、議論を進めていきたいと思います」と世界の潮流について語るひと幕も。

また中島は「制作方法としてのAIというものについては色んな議論があるんですが、我々の社会の広告について言うと、受け手の方がもうすでにAIを使ってるわけです。つまり受け手の人が世界一賢くなっている。理屈とか情報といった左脳の領域は、皆さんがAIを使ってしまっていて。こちらからの情報は受け付けてくれなくなる。ですからCMにはもっと右脳というか、感性に訴えかけるものが求められるようになっていく。最終的にどういう感性を共有できるか、というところはこれからも変わらないし、ますますそこに行くだろうなと思いますね」と指摘した。

そして宮台は「僕はイメージフォーラム・フェスティバルというアバンギャルドな映画祭で50本くらい審査していたんですけど、その中に何かと似ていないものは大体毎回1本しかない。50本のうち49本は、岩井俊二風とか、三池崇史風とかそんなのばかり。だから著作権を巡ってギャーギャー言うのは馬鹿。人間もAIも変わらない。データを収集して、皆さんの多くに刺さるものを出しているだけなんですよ。じゃあポイントはどこにあるのかっていうと、人間にしか作れない世界観があるのかということ。なのでAIが作れるようなものを単に作っている人は、プロであれ素人であれ全部AIの自立的な表現に置き換えられて然るべき。すべての表現者がそのことに危機を覚えてほしいと思います」と警鐘を鳴らした。

また「声優業界でもこのAIというものが本当に波が押し寄せてきているなというのを日々実感しております」と語る伊瀬は「この2週間ぐらいでAIの作品をたくさん見させていただいた時は、本当にすごいな、見分けがつかないな。声のお芝居だってまさかAIが喋ってるとは思えないなと。境目がないんじゃないかと思っていたんですけれども。でもやっぱり生身の人間の発するエネルギーや熱量というものに目を奪われてしまって。この違いって何なんだろうと自問自答しましたし、AIが生み出せるものや、生身の人間でしか伝えられない思いなどはあるのかなと。私も日々、色々と考えながら試行錯誤しながら、これからの未来に向けてどういう風に向き合っていけるのかなと考えていきたい」と正直な思いを語った。

さらにダグラス・モンゴメリーは「クリエイターや社会がAIに対して何を考え、どう向き合うべきか。私からの答えはたった一言、「Embrace it!(受け入れろ)」。AIを拒絶するのではなく、前向きに使いこなすことが不可欠だと考えています」と語ると、MEGUMIも「わたしはドラマや映画などの実写を作っているんですけど、東京ってロケが難しくて。それとか予算や権利の点で、諦めることがめちゃくちゃ多いんです。例えば宇宙だったり、渋谷のスクランブル交差点で撮りたいとか、いろんなことを入れられたらいいのにね、という会話はあるんですけど、まあ無理かといって終わってしまう。実写でAIをやっている人はそんなにいないんですけど、今日いろいろな方との出会いがありましたので。ぜひ私がやっている実写の世界にもAIを取り入れて、今まで我慢していたことが実現できたらめちゃくちゃいいんじゃないかなと思いました」と期待を込めた。