Aug 12, 2025 news

阪本順治監督×吉永小百合主演 すべてをかけて山に登り続けた女性の、光と影が交錯する冒険譚 映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』

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阪本順治監督と吉永小百合が『北のカナリアたち』以来13年ぶりのタッグで贈る壮大なスケールの冒険譚、映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』。この度、本作の本予告映像が公開された。

“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレストの女性世界初登頂に成功した田部井淳子。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功させた。

本作は、そんな、日本を代表する女性登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けた生涯を描く。

主人公・多部純子を演じるのは、本作で映画出演124本目を数える俳優 吉永小百合。純子を支える夫・正明を、佐藤浩市が演じる。さらに、純子の盟友で、エベレスト登頂の相棒でもある北山悦子役には、吉永とは『最高の人生の見つけ方』以来6年ぶりのタッグとなる天海祐希。青年期の純子役を、のんが演じる。また、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずきら実力派俳優陣が顔を揃える。

周囲が何も見えないほどのホワイトアウトの中、一歩、一歩前に進み、世界最高峰に初登頂を果たした女性登山家・多部純子。この度公開された本予告映像では、世界から称賛を浴び、瞬く間に唯一無二のパイオニアとしてその名前を刻んでいく一方、一緒に頑張って来た登山仲間との絆を失い、時を経てかつての仲間の墓前で「私は今、山を下りている途中よ」と声をかけるシーンが映し出される。

母になってなお、山への挑戦を続ける純子に反発し、学校で暴れる息子からは冷たい言葉が浴びせられる。そんな彼女を支え続ける夫・正明に日頃からの感謝の想いを伝える純子は、病に侵されても山に登り続けることを諦めず、2011年の東日本大震災で被災した東北の高校生のために“東北の高校生の富士登山 登ろう!日本一の富士山へ”というプロジェクトを立ち上げる。その姿や父・正明からの言葉に後押しされ、家族から距離を置いていた息子・真太郎もプロジェクトに参加し、共に山に登り始める。

すべてをかけて山へ挑み続けた純子が登山家として、母として、妻として、一人の人間として、最後に“てっぺん”の向こうに見たものとは。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、2025年10月31日(金)公開。 

作品情報
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』

1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした―しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として‥‥。純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは。

監督:阪本順治

原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」 (潮出版社)

出演:吉永小百合、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、円井わん、安藤輪子、中井千聖、和田光沙、天海祐希、佐藤浩市

配給:キノフィルムズ

©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

2025年10月31日(金) 公開

公式サイト teppen-movie