市井の人々の視点で、韓国の光州事件を描く、映画『1980 僕たちの光州事件』。この度、本作の予告映像が公開された。

『KCIA 南山の部長たち』では長年独裁者の座に君臨したパク・チョンヒ大統領の暗殺事件を、『ソウルの春』ではその直後に起きたチョン・ドゥファンによる軍事クーデターを、それぞれ史実を基にしたフィクションとして描いた韓国映画界。
本作は、先の2作品と同じくヒットを記録した『タクシー運転手〜約束は海を越えて〜』でも描かれた、歴史的悲劇「光州事件」の中で生きる「ごく普通の家族」の姿に焦点を当て、権力が市民の小さな幸福をいかにして踏みにじったのか、そして悲劇の中にあっても大切な人を守りたいと願う思いがいかに尊いものであるかを、時にユーモアを交えながら切々と描く。


この度公開された予告映像では、1980年に起こった光州事件当時の写真や映像が流れ「我々は全力で闘争することを決意する」という闘争の宣言で幕を開ける。そんな社会情勢とは無縁のように、念願だった中華料理屋を開店した家族は、幸せに包まれていた。孫のチョルスに将来店を継ぐように語り掛ける祖父に対し、チョルスは軍人になって近所に住んでいる仲良しの女の子と結婚すると無邪気に言い返す。そんな平凡な会話であふれる日常が突然、天国から地獄へと変わる。「戦争が始まっちまった」という言葉通り、町中には驚くほどのスピードで暴力が蔓延。笑顔があふれていた家族は、予想だにしなかった悲劇に巻き込まれていく。


映画『1980 僕たちの光州事件』は、2025年4月4日(金)より全国公開。

1980年5月17日。チョルスの祖父は念願だった中国料理の店をオープンさせる。父親はどういうわけか家にいないけれど、チョルスの大好きな幼馴染のヨンヒや優しい町の人たちに祝福されて、チョルスと家族は幸せに包まれていた。しかし輝かしい未来だけを夢見る彼らを、後に「光州事件」と呼ばれる歴史的悲劇が待ち受けていた。
監督:カン・スンヨン
出演:カン・シニル、キム・ギュリ、ペク・ソンヒョン、ハン・スヨン、ソン・ミンジェ
配給:クロックワークス
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2025年4月4日(金) シネマート新宿ほか全国公開