アメリカのフード・システムに鋭く切り込み、タブーとされていた食品業界の闇を暴いたドキュメンタリー『フード・インク』の続編、映画『フード・インク ポスト・コロナ』が公開される。この度、本作の予告映像が公開された。
グローバル・フードの発達の陰にある巨大食品企業や農業問題の闇を暴きながら、オーガニック・フードの本当の価値を訴えたフード・ドキュメンタリー『フード・インク』。2009年にアメリカで公開されると、約10万人を動員&興行収入は約460万ドルを超え、第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされるなど大ヒットを記録。日本では2011年に公開され、ロングランヒットとなった。
その続編となる『フード・インク ポスト・コロナ』は、新型コロナウイルスの世界的流行後に浮き彫りになった、アメリカのフード・システムの脆弱性を暴き出す。パンデミック後、巨大食品企業の市場独占がより一層進み、個人農家の衰退と貧富の格差が大きく広がった実態や、“超加工食品”による健康被害や子どもの糖尿病の増加、さらには巨大企業による奴隷のような移民労働者の搾取など、今話題の米大統領選挙の争点となっている移民問題、社会的格差を「食」の観点から浮き彫りにしていく。一方で、解決策を求め、持続可能な未来を作り出そうと奮闘する農家や活動家、政治家たちの前向きな姿も映し出される。
この度公開された予告映像では、前作『フード・インク』でも出演したジャーナリストのマイケル・ポーラン、エリック・シュローサーをはじめ、食品業界の従事者たちを映しながら、本編で取り上げられるトピックを要点ごとにまとめている。ロバ―ト・ケナー監督は当初、続編を作る予定はなかったという。しかし、新型コロナ・パンデミックの際、一握りの強力な企業に市場が独占されていることによって、突如全米が食糧不足になり、脆弱なフード・システムに気づかされ、続編の製作を決意した、と語る。
映画『フード・インク ポスト・コロナ』 は、2024年12月6日(金)より全国順次公開。
アメリカのフード・システムに鋭く切り込み、タブーとされていた食品業界の闇を暴いたドキュメンタリー『フード・インク』の続編。
製作・監督:ロバート・ケナー、メリッサ・ロブレド
出演:マイケル・ポーラン、ゲラルド・レイエス・チャベス、エリック・シュローサー、トニー・トンプソン、サラ・ロイド、ジョン・テスター、コリー・ブッカー、ドナルド・トランプ(アーカイブ)
配給:アンプラグド
2024年12月6日(金) 新宿シネマカリテほか全国順次公開
公式サイト unpfilm.com/foodinc2