26歳で作家デビューし自身のセクシュアリティをオープンに表現する俊英クリストフ・オノレ監督の自伝的な物語を映画化した、映画『Winter boy』の日本版予告映像が公開された。
父の突然の死によって心が砕けてしまったリュカは、急遽1週間、パリの兄のもとに身を置くことになる。孤独な心で初めてのパリを手探りで楽しみながらも、行きずりの相手と一夜を共にしたり、どこか心と体が離れたところにあるような感覚が消えないリュカだったが、そんな折、兄の友人でアーティストのリリオと出逢い恋におちる。しかし、彼にはとある秘密があった‥‥。
「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を寄稿後、映画監督となり、舞台の演出なども手掛けるクリストフ・オノレは、自身のセクシャリティやパーソナリティを強い信念のもと真正面から表現してきた。本作はそんなオノレの少年時代を描いた自伝的な物語。
主人公リュカ役を演じるのは、クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』で鮮烈な輝きを放ったイレーヌ・ジャコブを母に持つ、新星ポール・キルシェ。“新たなスター誕生”とメディアから絶賛された彼は、本作で第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演俳優賞を最年少で受賞した。リュカの母親役を演じるのは『トリコロール/青の愛』『真実』などの名優ジュリエット・ビノシュ。
映画『Winter boy』は、2023年12月8日(金)より全国順次公開。
冬のある夜、17歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。父親が事故で急死したのだ。大きな悲しみと喪失感を抱えるリュカ。葬儀の後、はじめて訪れたパリで、兄の同居人で年上のアーティスト、リリオと出会う。優しいリリオにリュカは心惹かれるが、彼にはリュカに知られたくない秘密があった。そして、パリでの刺激的な日々が、リュカの心に新たな嵐を巻き起こす。
監督・脚本:クリストフ・オノレ
出演:ポール・キルシェ、ジュリエット・ビノシュ、ヴァンサン・ラコスト、エルヴァン・ケポア・ファレ
配給:セテラ・インターナショナル
© 2022 L.F.P・Les Films Pelléas・France 2 Cinéma・Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
2023年12月8日(金) シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
公式サイト winterboy