『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が、松村北斗、上白石萌音をW主演に迎えて贈る、映画『夜明けのすべて』。この度、本作のメイキング映像と、該当シーンの本編映像をあわせた特別映像が公開された。
「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を、『ケイコ 目を澄ませて』が国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化する本作。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音が映画初共演&W主演を務め、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。
この度公開されたのは、藤沢さんが、山添くんの髪を切るシーンのメイキング映像と本編映像の一部。月に1度のPMS(月経前症候群)で自分の感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、電車などの混雑した乗り物や美容室などの狭い室内に入れないパニック障害を抱えた山添くん。職場の同僚として出会った2人は、お互いに自分ではどうすることもできない“生きづらさ”を抱えている共通点があることを知る。
少しでも山添くんの力になろうと、自転車をプレゼントするため突然山添くんの家を訪問する藤沢さんは、彼の散髪を手伝うことに。自信満々にハサミを入れる藤沢さんだが、一方不安げな山添くん。なにごとも自分ひとりで解決しようと殻にこもりがちな山添くんとちょっぴりおせっかいで陽気な藤沢さん。両極端な2人が打ち解けあうきっかけとなった、本作にとっても重要なシーンの一部が切り取られている。
メイキング風景には、切り方、髪の毛の量、切る位置などを真剣な表情で確認する上白石の姿が。役作りのため髪を伸ばして地毛でこの撮影に臨んだ松村だが、切られる側として上白石にプレッシャーがかからないよう、やさしく声をかける。三宅監督も傍で2人を見守っており、失敗が出来ない緊張のシーンの裏側が収められている。
映画『夜明けのすべて』は、2024年2月9日(金)よりロードショー。
月に1度、PMSでイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく2人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
監督:三宅唱
原作:瀬尾まいこ「夜明けのすべて」(水鈴社/文春文庫)
出演:松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研
配給・宣伝:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年2月9日(金) ロードショー