Oct 11, 2022 news

各国の映画祭で4冠の快挙!資本主義と家父長制社会の歪みに潜む悲劇と希望を描きだす群像劇 映画『やまぶき』

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岡山県真庭市の山間で農業に携わりながら、地方に生きる人々に光をあてて映画製作を続ける山﨑樹一郎監督の長編第3作、映画『やまぶき』。陽の当たりづらい場所にしか咲かぬ野生の花「山吹」をモチーフに、資本主義と家父長制社会の歪みに潜む悲劇と希望を描きだす群像劇。

政治的な主題を声高ではなく繊細に描く作風が評価され、今年5月に行われたカンヌ国際映画祭のACID部門に日本映画として初めて選出される快挙を果たしたほか、多数の海外映画祭に招待されている。

この度、予告映像が公開された。

かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。岡山県真庭市に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たちとともに採石場で働いている。一方で、刑事の父と2人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める‥‥。

チャンス役を演じるのは、イギリスで演劇を学び、今回初めての日本映画出演となる韓国人俳優のカン・ユンス。山吹役は、『サマーフィルムにのって』(21)や「セイコグラム~転生したら戦時中の女学生だった件~」(NHK/22)など話題作への出演が相次ぐ演技派俳優・祷キララ。その傍に、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、松浦祐也、青木崇高らの実力派俳優たちが集結し、田舎町に暮らす人々のほとばしる生を体現している。

本作は、フランスのSurvivance(シュルヴィヴァンス)との国際共同製作によって完成された。『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(16)でアヌシー国際アニメーション映画祭で2冠を得たセバスチャン・ローデンバックがアニメーションパートを、オリヴィエ・ドゥパリが音楽を担当。また、フランソワ・トリュフォーやモーリス・ピアラ、フィリップ・ガレルなど巨匠監督の作品を手がけた、フランス映画の伝説的な編集マンであるヤン・ドゥデが編集協力をしている。

予告映像は、主人公の韓国人チャンスが岡山へ流れ着き、新しい家族と過ごす様子と、もう一人の主人公・山吹がサイレントスタンディングする様子から始まる。その後、オリヴィエ・ドゥパリの手掛けたトイピアノの音色が流れる中、2人の人生が交錯し、予想外に展開していく物語の断片が映し出される。

さらに9月は、第27回スプリト国際映画祭グランプリ、第19回ウラジオストク国際映画祭審査員賞、第18回ルッカ国際映画祭グランプリ、第8回ブラジリア国際映画祭最優秀男優賞(カン・ユンス)の4つの賞を相次いで受賞する快挙を果たした。

今月は、14日から16日開催のロッテルダム国際映画祭(1-2月にオンライン開催)のリアル上映に合わせて山﨑監督がオランダへ渡航する予定。

映画『やまぶき』は11月5日(土)より渋谷ユーロスペース、11月12日(土)より大阪シネ・ヌーヴォ、京都みなみ会館、元町映画館、ほか全国順次公開。

作品情報
映画『やまぶき』

かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。岡山に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たちとともに採石場で働いている。一方で、刑事の父と2人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。2人とその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始める。

監督、脚本:山﨑樹一郎

出演:カン・ユンス、祷キララ、川瀬陽太、和田光沙、三浦誠己、青木崇高、黒住尚生、桜まゆみ、謝村梨帆、西山真来、千田知美、大倉英莉、松浦祐也、グエン・クアン・フイ、柳原良平、齋藤徳一、中島朋人、中垣直久、ほたる、佐野和宏

配給:boid

©2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE

2022年11月5日(土) 渋谷ユーロスペース/12日(土)大阪シネ・ヌーヴォほか全国順次公開

公式サイト yamabuki-film.com