『バットマン』の名優マイケル・キートンが、アカデミー賞受賞『スポットライト 世紀のスクープ』製作陣と再びタッグを組み、プロデューサーにも名乗りを上げて挑んだ、映画『ワース 命の値段』。9.11同時多発テロ後、約7000人もの被害者と遺族に補償金を分配するプロジェクトに任命された弁護士がいた。究極の難題「“命の値段”をどうやって算出するのか?」と向き合った人々の、知られざる感動の実話。
先日行われた試写会では「見応えある傑作人間ドラマ」「ベテラン俳優2人の演技は圧巻」と熱い感想の声が続々と上がり、2月11日(土)の「世界一受けたい授業」でケネス・ファンバーグ弁護士が出演したことで早くも反響を呼んでいる。
この度、アカデミー賞ノミニー俳優バチバチの演技合戦が映し出された本編映像が公開された。
ファインバーグ弁護士(マイケル・キートン)の事務所に、被害者遺族のリーダー的存在チャールズ・ウルフ(スタンリー・トゥッチ)が乗り込み、一戦を交える本編シーン。“計算式”に固執するファインバーグは、個々の事情に応じていたら、限りある補償金を分配できないと主張する。
一方のウルフは「議会はルールを変えたのに、なぜあなたは変えられないのか?」とすかさず論破、「7000人が計算式より、人間として扱われたいと敬意を求めている。」と被害者たちの思いを代弁する。返す言葉もないファインバーグ・・・・。被害者を救うために、向き合うべきものは何か?究極の問いを投げかけるシーンとなっている。
そして、サラ・コランジェロ監督のインタビューも解禁。ニューヨークを拠点に活動する映画監督のサラ監督は、大学の卒業制作『リトル・アクシデント』が、2010年のサンダンス映画祭で公開され、シアトル国際映画祭審査員賞受賞など多数の賞に輝き、インディペンデント映画の新たな顔として注目を集める。
この短編映画から着想を得た長編デビュー作『リトル・アクシデント―闇に埋もれた真実―』(14)は、エリザベス・パンクス、クロエ・セヴィニーが出演、インディペンデント・スピリット賞の最優秀脚本賞にノミネートされた。『キンダーガーテン・ティーチャー』(18)はサンダンス映画祭で監督賞を受賞し、長編3作目にして『ワース 命の値段』の監督に見事大抜擢。