第95回アカデミー賞作品賞・脚色賞の2部門にノミネートを果たし、これまで世界の賞で45賞を受賞、150賞にノミネートされている映画『ウーマン・トーキング私たちの選択』。
主演は、2度アカデミー賞にノミネートされたルーニー・マーラ。その他、Netflixのドラマシリーズ「ザ・クラウン」で主演女優賞、最優秀ゲスト女優賞と2度エミー賞を獲得したクレア・フォイ、ジェシー・バックリー、また日本でも『007』シリーズ、Q役でおなじみのベン・ウィショーらが出演する。
監督は『死ぬまでにしたい10のこと』(2003年)などで女優として活躍しながら、2006年、『アウェイ・フロム・ハー君を想う』で監督、脚本家としてデビューし数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。
この度、サラ・ポーリー監督の現場でのメイキング写真と、ルーニー・マーラ演じるオーナとサロメが納屋で寄り添い合う場面写真が公開された。
原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説『WOMEN TALKING』。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。
本作の脚本を担当したのは、監督でもあるサラ・ポーリー。クレア・フォイは「今までに読んだことのないような脚本だと思った」と話す。「初めから終わりまで一貫したストーリーとして描かれていたんです。多くの脚本は、シーンごとにト書や演出内容が書き込まれていて、読み手がどう感じ取ったら良いのかを明示的に指し示すのですが、この作品はそうではなく、さまざまな解釈の余白がありました」
本作は、とあるキリスト教一派のコミュニティで起きた連続レイプ事件をきっかけに、女性たちが未来を懸けて話し合う48時間を描く。男たちを赦すのか、闘うのか、それとも自分たちが去るのか。議論で構成される脚本には、セリフが密に書かれていたという。女性たちの大きな感情のうねりを言葉のかけ合いで巧みに表現している。
クレアは「サラに“まるで戯曲のようね”と言ったのを覚えています。女性らがそれぞれの哲学や感情や事情を交差させながら議論するわけですが、そこを取っ払って視覚的な表現に委ねようとしても無理があるということをサラはちゃんと分かっていて、とても勇敢な判断をしたと思います」と語る。
映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は、2023年初夏よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイトシネクイントほか公開予定。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日、それが実際に犯罪だったことが明らかになる。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感の中、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
監督・脚本: サラ・ポーリー
原作:ミリアム・トウズ「WOMEN TALKING」
出演:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンド ほか
配給:パルコ ユニバーサル映画
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2023年初夏 TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイトシネクイント ほか公開予定
公式サイト womentalking-movie.jp