Feb 05, 2022 news

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』半世紀前の物語で描かれる“共感してしまう恋愛模様”

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スティーブン・スピルバーグ監督が、「ロミオとジュリエット」をモチーフにした伝説のミュージカルを念願の映画化。第79回ゴールデングローブ賞では作品賞を含む主要部門で3冠を獲得するなど、アカデミー賞最有力候補の呼び声も高い、映画『ウエスト・サイド・ストーリー』。1961年版『ウエスト・サイド物語』では、圧倒的なダンスと名曲と共に物語が紡がれ、ミュージカル映画史に名を残した伝説の作品として愛され続けている、約半世紀前に生まれた物語。

1950年代のニューヨークのウエスト・サイドが舞台となっており、主人公のトニーとマリアはふと偶然目が合ったその瞬間から互いに恋に落ちていく。そして、運命的な出会いを果たした2人だが、実は結ばれてはいけない“禁断の恋”。駄目とはわかっていながら、どうしても夢中になってしまう姿は、現代でも変わらずつい共感してしまう人が多いであろう構図。スピルバーグは「今の新しい世代も共感できる」と語っており、〈一目惚れからはじまる恋〉や〈禁断の恋なのに夢中になってしまう〉など、今を生きる人々でもつい共感してしまうであろう恋愛模様もふんだんに描かれている。

“私のキャリアの集大成”と語るほどの想いで本作へ挑むスピルバーグは、「本作のキャラクターは、より現実的で現代的。今の若者らしさがある。たとえストーリーは1957年を舞台にしていてもね。言葉遣いや人物の背景も、今の新しい世代が共感出来るものになっていると思う」と現代にも通じる物語を描いていると自信を覗かせる。

劇中では、そんなトニーとマリアによって、周囲の人々の運命すら変えていく様が描かれており、作品に内包されたメッセージについて、スピルバーグ監督は「時代が変わっても、この物語の教えは変わらない。長年皆を魅了する理由は、本作はラブストーリーの中に“愛は偏見や狭量にも勝つ”というメッセージが込められていて、それはいつの時代も在り続ける価値観だからだと思う」と、普遍的なテーマについて解説。

マリアの良き理解者アニータ役を演じ、ゴールデングローブ賞でも助演女優賞を受賞した1991年生まれの若き有望株アリアナ・デボーズは、「本作でのトニーとマリアのラブストーリーはとても情熱的で、2人の関係はとても見事に描かれていると思う。皆がそれを見るのが待ちきれない!」と、本作で描かれる恋愛模様について、若い世代視点での見解を熱く語っている。

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は2月11日(金・祝)より全国公開。

作品情報
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』

ニューヨークのウエスト・サイドには、夢や自由を求めて世界中から多くの人々が集まっていた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、“ジェッツ”と呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立する“シャークス”のリーダーの妹マリアと出会い、瞬く間に恋に落ちる。この禁断の愛は、多くの人々の運命を変える悲劇の始まりだった‥‥。

製作・監督:スティーブン・スピルバーグ

出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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2022年2月11日(金・祝) 全国公開

公式サイト 20thcenturystudios.jp/movie/westsidestory.html