Nov 10, 2021 news

加賀まりこ×塚地武雅が親子役で初共演 映画『梅切らぬバカ』メイキング映像が公開

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加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演を果たし、母親と自閉症の息子が社会の中で生きていく様を温かく誠実に描いた映画『梅切らぬバカ』が11月12日(金)より全国公開される。

愛情と包容力にあふれる母親・珠子を演じるのは、54年ぶりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながらも、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。だからこそ、やがて訪れる“息子が1人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切なく観る者の胸に迫る。息子・忠男役には『間宮兄弟』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中のドランクドラゴンの塚地武雅。

さらに、珠子たちの家の隣に引っ越してきた里村夫婦を、渡辺いっけいと森口瑤子が演じ、珠子と交流を深めていく里村家の息子・草太をドラマ「浦安鉄筋家族」の小鉄役が記憶に新しい斎藤汰鷹が好演。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、揺るぎない親子の絆と、他者との触れ合いを描き、あたたかな感動をもたらす。

この度、本作のメイキング映像が公開された。親子の何気ない日常を切り取ったワンシーンだが、劇中で加賀が一番冷や冷やしたという場面とのこと。

加賀は「塚地くんの手がプヨプヨしていて、肉を切ってしまわないかと怖かったです。猫の爪は切ったことあるけど、人の爪を切るのは初めてでした」と振り返る。珠子の「よその人を傷つけないように、お手入れします」という言葉に忠男が「かまいません」と返すと、珠子はふと笑みがこぼれて忠男の顔を見る。メイキングに映っているこのシーンは本番には採用されていない。しかし、加賀が塚地のことを「本当の息子のように愛おしかった。演技をしているとついつい込み上げてきましたね」と語っているように、加賀の思わず溢れる愛情が垣間見える場面となっている。本作では珠子が忠男の髭剃りを手伝ったり、忠男がこぼしてしまったご飯をさりげなく拭ったりと、本物の親子のように長年営まれてきた日常を丁寧に表現している。

ありふれた毎日の大切さを教えてくれる心温まる物語、映画『梅切らぬバカ』は11月12日(金)より全国公開。

作品情報
映画『梅切らぬバカ』

父親代わりの梅の木が運んでくれた“小さな奇跡”とは?

山田珠子は、息子・忠男と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣の里村家からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの入居案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。初めて離れて暮らすことになった忠男は環境の変化に戸惑い、ある晩ホームを抜け出してしまう。そして、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが・・・。

監督・脚本:和島香太郎

出演:加賀まりこ、塚地武雅、渡辺いっけい、森口瑤子、斎藤汰鷹/林家正蔵、高島礼子

配給:ハピネットファントム・スタジオ

©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト

2021年11月12日(金) シネスイッチ銀座ほか全国公開

公式サイト happinet-phantom.com/umekiranubaka/