第76回カンヌ国際映画祭にて監督週間に選出され、そのクールな映像スタイルと奇妙でアイロニカルに溢れた物語の構築で話題となった、映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』。この度、本作の日本公開日が決定し、あわせて特報映像、ポスタービジュアルが公開された。
本作は、物憂げな高校生リリアン(タリア・ライダー)を主人公に、恐怖とユーモアが交錯する現代アメリカの闇を巡る、数奇な旅を描く。監督を務めたショーン・プライス・ウィリアムズは、サフディ兄弟監督の『神さまなんかくそくらえ』や『グッド・タイム』など、NYインディペンデントシーンの撮影監督として20年を超えるキャリアの持ち主。アルバート・メイズルス監督の『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』でも撮影者のひとりとして名を連ねている。また、福永壮志監督『アイヌモシリ』や遠藤麻衣子監督『TOKYO TELEPATH 2020』などで日本人監督ともコラボレーションしている。
長編映画は約60本、さらに50本の短編と7本のシリーズもの、他にもミュージックビデオなど、計120本を超える作品で撮影監督として活躍してきた彼の監督デビューとなる本作を、あのマーティン・スコセッシも「ショーン・プライス・ウィリアムズのような巨匠から学ぶことは多い」と絶賛。16ミリで撮影し被写体に迫る鋭いリアリティと、ラフでありながら味わい深いカメラワークなど、ウィリアムズ監督ならではの撮影技術が遺憾なく発揮されている。
主人公リリアン役に扮するのは、『17歳の瞳に映る世界』のタリア・ライダー。さらに、ショーン・ベイカー監督作『レッド・ロケット』で高い評価を受けたサイモン・レックス、『プリシラ』でエルヴィス・プレスリーを演じたジェイコブ・エロルディ、偉大なミュージシャンとして知られるニック・ケイヴの息子であり、いま最も注目される若手俳優のアール・ケイヴ、俳優としてNetflix「エミリー、パリへ行く」などに出演し、劇作家としても活躍しているジェレミー・O・ハリスなど多彩な俳優たちが集結し、物語に深みを与える。
映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』は、2025年3月14日(金)より全国公開。
サウスカロライナ州の高校3年生リリアンは、彼氏のトロイ、親友のテッサ、何かとトロイにちょっかいを出してくるアナベルたち同級生と、修学旅行でワシントンD.C.を訪れている。はしゃぐクラスメイトを、ひとり冷めた目で眺めている、どこか物憂げなリリアン。夜、皆で抜け出して行ったカラオケバーで、陰謀論に憑りつかれた若い男による銃乱射事件に巻き込まれてしまう。その場にいたド派手なパンク・ファッションのケイレブに導かれ、店のトイレに逃げ込むと、大きな鏡の裏に“秘密の扉”があった。それは地下通路へと繋がっていて‥‥。
監督・撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ
出演:タリア・ライダー、サイモン・レックス、ジェイコブ・エロルディ、アール・ケイヴ、ジェレミー・O・ハリス、アヨ・エデビリ、リッシュ・シャー
配給:アルバトロス・フィルム
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2025年3月14日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
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