北村匠海が、初めて短編映画の脚本・監督を務めた映画『世界征服やめた』の予告映像が公開された。
本作は、独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目をあびながら、2011年6⽉23⽇に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの代表的な楽曲の一つである「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村匠海が、この楽曲からインスパイアされて脚本を書き下ろし、自らメガホンをとった短編映画。10月17日~27日の期間に開催される「ショートショートフィルムフェスティバルアジア 2024秋の国際短編映画祭」にてワールドプレミア上映が決定しているほか、11月4日に開催される磯村勇斗が企画・プロデュースを務める新しい映画祭「しずおか映画祭」でも上映が決定している。
主人公・彼⽅は、社会の中で⽣きる内向的な社会⼈。変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか‥‥」と自分の無力さを感じていた。そしてどこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼⽅の同僚の星野。星野の選んだ決断に彼⽅の⼈⽣は⼤きく揺れ動く。
主演を務めるのは、北村匠海監督とはプライベートでも親交があるという萩原利久。また、主人公・彼方の人生に影響を与える同僚の星野役を、北村監督がその才能に惚れ込んでオファーした藤堂日向が演じる。そして、彼方が通うお店の店長役で井浦新が友情出演することもあわせて発表された。
【コメント】
▼萩原利久
まず監督、脚本北村匠海と書いてある台本を受け取るというのがとても嬉しかったです。友達が作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました。一緒に芝居をしていた友達がこんな脚本を書くんだなととても驚いたし、音楽をやっている面も含めて本当に多才だなと感じました。お互いがプレイヤーという事もあり、現場でのやり取りが1個1個とてもスムーズで、ニュアンスで伝え合うことができたのがとても良かったです。自分が役者で匠海が監督という普段とは違う形で接するのはちょっとだけ恥ずかしさがあったけど、自分より匠海の方がそういうのがあったかもしれません(笑)そういうのも含めて現場で楽しみながらやっていました。役に関しては、匠海が自分にこの役を用意してくれたのがすごく納得できるし、多分この役は北村匠海も演じることができると思います。このような表現は普段役を演じる時に使うことがあんまりないんですけど、それぐらい心の深い所でキャッチできた部分があった気がしました。
▼藤堂日向
この映画の話を頂く少し前、自分は日々に疲れきり、他人に頼らず、そのまま燃え尽きようとしていました。そんな時、北村匠海に「聴いてみて」と言われた曲が不可思議/wonderboyさんの「世界征服やめた」という曲でした。涙がボロボロと溢れてきて、心が熱を取り戻して、何度も何度もリピートしました。感謝の連絡をした後、少ししてから「映画を撮ろうと思っていてそれに出てくれないか」と言われました。その時は、まさか自分が本当に出演することになろうとは微塵も思っておらず、軽い気持ちで出たいと言っていました。話がどんどんと進んでいき、いざ自分の手元に台本が来た時にようやく実感が湧いてきました。鋭利で、ハッと目を引くような、諦観を帯びたその台本は、北村匠海らしく、とても優しくて心の底から温かさを感じる台本でした。監督・北村匠海の初めての作品に関われた事を本当に光栄に思っております。誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います。
短編映画『世界征服やめた』は、2025年2月より全国順次公開。
主人公・彼⽅は、社会の中で生きる内向的な社会⼈。そしてどこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼⽅の同僚の星野。星野の選んだ決断に彼⽅の⼈生は⼤きく揺れ動く。「死」の意味を知る時、明⽇の選択は⾃分でできることを知る。
企画、脚本、監督:北村匠海
原案:「世界征服やめた」 不可思議/wonderboy
出演:萩原利久、藤堂日向、井浦新(友情出演)
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©️『世界征服やめた』製作委員会
2025年2月 ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国順次公開
公式サイト sekaiseifuku_movie