Apr 29, 2025 news

『時をかける少女』から19年。“衝撃”のヒロイン誕生! 細田守監督最新映画『果てしなきスカーレット』11月公開

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細田守監督の最新作、映画『果てしなきスカーレット』の公開日が決定し、あわせて、本作の特報映像、ティザービジュアルが公開された。

『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』、そして『竜とそばかすの姫』。これまでに多くの日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞を受賞し、『未来のミライ』では日本を飛び出し、アニー賞受賞、米国アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネート。『竜とそばかすの姫』では、世界最高峰の権威を誇る、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に正式招待されるなど、世界中の観客を魅了し続けてきたアニメーション映画監督・細田守。

本作は、前作から4年の年月を経て制作された最新作。監督は昨年12月に行われた製作発表会見で「『竜とそばかすの姫』での“U”の世界で手ごたえを感じ、本作ではまったく新しいルックでアニメーションの可能性を広げたいと思った」と本作にかける並々ならぬ想いを語った。

そしてこの度、そんな最新作『果てしなきスカーレット』のストーリーが明らかにされた。

父を殺され、復讐に失敗した王女・スカーレットは “死者の国” で目を覚ます。狂気にあふれたこの世界では、宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”に辿り着かなければ、虚無となり存在が消えてしまう。想像を超えた冒険。終わることなき闘い。時空を超えた運命の出会い。果てしなき旅路の先に、スカーレットは生きる道を見出せるのか。

▼細田守監督 コメント
この作品を考え出したのは2022年3月頃です。2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。日常だと思っていたものが崩れていく様子を毎日ニュースで僕らは知ることになる。自分自身が生きていること、過ごしている世の中、そして今のこの平和というものは非常に危ういものだと、ショックを受けました。
平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。答えがあるのかないのかわからないけれども、みんなどうしたら争いが解決するのか、どうしたら僕らは安心して生きていけるのか、という答えをみんな必死に探している。今作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです。
世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。「復讐」すれば「報復」がある。その連鎖は延々終わらない。どこかでそのループから抜け出さないといけないけれど、簡単に抜け出せるような甘いものではない。映画の中で「復讐」せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、ないしはもし僕らが追い詰められたとしたら、どのような行動をとるべきなのか? 頭では「復讐」のループを断ち切らないといけないと分かっていても、感情的にそんなことが可能なのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです。

映画『果てしなきスカーレット』は、2025年11月21日(金)より公開。

作品情報
映画『果てしなきスカーレット』

父を殺され、復讐に失敗した王女・スカーレットは “死者の国” で目を覚ます。狂気にあふれたこの世界では、宿敵に復讐を果たし、“見果てぬ場所”に辿り着かなければ、虚無となり存在が消えてしまう。想像を超えた冒険。終わることなき闘い。時空を超えた運命の出会い。果てしなき旅路の先に、スカーレットは生きる道を見出せるのか。

監督・脚本・原作:細田守

配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

© 2025 スタジオ地図

2025年11月21日(金) 公開

公式サイト scarlet-movie