コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第230回
女優の浜辺美波が、8月14日に都内で行われた『思い、思われ、ふり、ふられ』の初日舞台挨拶に登壇した。
コロナ禍での映画公開に、浜辺(山本朱里役)は「色々なことがあったので、無事に公開できるのかな? とか、公開しても観に来てくれるのかな?とか不安もありました」と吐露しながら、「ただ、すでにたくさんの方が観てくれているようなので、無事に公開できた喜びを噛みしめています」と笑顔で挨拶していた。
また、撮影現場の雰囲気について浜辺は「良い意味で一体感がありましたね。みんな空気感が似ていて、『今日はやることがあるから早く帰ろう』ってなったら、みんなそれに向かって一気に全力を尽くしてくるんです」と明かすと、北村匠海(山本理央役)も「偶然にもみんなマイペースの血液型(B型)なんですよ。現場は温かいものがありながら、勢いもありましたね」と振り返り、三木孝浩監督とこの日のMCも血液型がB型であることが明らかになると、「先ほど取材して頂いた方もB型だったんですよ」と打ち明ける北村の言葉に、「引き寄せるんですかねぇ」と妙に納得する浜辺だった。
さらに、夏の理想のデートについて聞かれた浜辺は「夏祭りとかは一番憧れますよね。花火大会とか。ただ、地元だと知り合いがいたりして恥ずかしいので、浴衣を着た後にお面を被ってバレないように歩きたいです(笑)」と照れると、「年々、妄想の力が強まってるね(笑)」とツッコミを入れる北村に対し、浜辺は「お面とかは、なんとかレンジャーとか子ども向けのものが多いと思うので、私はネコとかキツネとかで相手はタヌキのお面とかがいいですね。もののけチックで楽しそう」と無邪気に笑っていた。
その後、スクリーンではキャスト陣の夏の思い出写真が投影され、当時のエピソードを交えてトークを行ったほか、Official髭男dismが歌う主題歌「115万キロのフィルム」にのせて、「みんなの115万枚のフィルムキャンペーン」の特別映像が映し出されると、「素敵だなぁ。私、中学校の時の写真がなくて。こんな青春いいなぁ。もっと楽しんでおけばよかったなぁ・・・」と、儚い青春時代を思い出し大粒の涙を流す浜辺だった。
舞台挨拶にはその他、出演の福本莉子、赤楚衛二が登壇した。
『思い、思われ、ふり、ふられ』(東宝配給)は、「ストロボ・エッジ」「アオハライド」などで知られる、人気漫画家・咲坂伊緒の同名コミックを原作に、同じマンションに住み、同じ学校に通う高校1年生の4人の男女それぞれが抱える思いを描いた青春恋愛スト
ーリー。
監督:三木孝浩
脚本:三木孝浩、米内山陽子
出演:浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二、上村海成、三船
海斗、古川雄輝、戸田菜穂 ほか
8月14日(金)より全国公開中。
©2020 「思い、思われ、ふり、ふられ」制作委員会 ©咲坂伊緒/集英社