Jun 06, 2018 news

沢尻エリカ、安室奈美恵は聴くもの!? 歌に踊りに四苦八苦

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第218回

女優の沢尻エリカが、6月5日に丸の内ピカデリーで行われた、映画『猫は抱くもの』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。

本作で、スーパーで働きながら投げやりな毎日を送っている、元アイドルのアラサー女性【大石沙織】を演じている沢尻。劇中ではアイドルグループ「サニーズ」として、時には安室奈美恵の楽曲を歌ったり踊ったりしている。

その撮影を振り返り「大変でした。すごい練習したんですよ」と吐露する沢尻に対し、メガホンを執った犬童一心監督は「アイドルグループって挨拶の仕方がそれぞれにあると思うんですけど、沢尻さんはそれを勝手に作ってたんですよ。完成度が高かったのでそのまま使わせてもらいました(笑)」と絶賛。すると沢尻は「楽屋で待っている時にみんなで考えてたんです。「それ面白い、それ面白い」って盛り上がったりして。ギャグのつもりだったんですけど、監督に見せたらそのまま使うことになっちゃって(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。

そんな沢尻の起用について「この映画には一番出てほしかった」と語った犬童監督は、「『ヘルタースケルター』を観てから女優として心から尊敬していて、いつか出てほしいなぁと思っていました。日本アカデミー賞でご一緒した時に、樋口真さん(樋口真嗣監督)と挨拶に行って下地は作っておいたんです(笑)」と、沢尻にラブコールを送り続けていたことを打ち明けていた。

対して、沢尻は「ほぼ即決で決めました」と今回のオファーに関してそう口にすると、「日本アカデミー賞の時のことはすごく覚えていて、チャーミングな監督だなと思っていたんです。犬童監督が作る猫作品や元アイドルという役柄に、これは面白いものができるかもと思いました」と返していた。

また、映画の中で【良男】として登場するロシアンブルーの猫が会場に姿を現わすと、破顔一笑しながら沢尻は「実は、是非にということでその猫を譲り受けたんです。今はウチで犬と猫と過ごしています」と明かすと、名前については「良男から、グレイこと【グリグリ】にしました」と告白。さらに「グリグリの誕生日が4月5日から10日の間ということらしくて、私は4月8日生まれなので、もしかしたら一緒かもしれないんです」と、運命的な出会いをことさらに喜んでいた。

なお、本作は、「第21回上海国際映画祭」(6/16〜25)のコンペティション部門に、日本映画として唯一選出されている。

舞台挨拶にはその他、出演の吉沢亮、コムアイ(水曜日のカンパネラ)が登壇した。

映画『猫は抱くもの』(キノフィルムズ配給)

映画『猫は抱くもの』(キノフィルムズ配給)は、元アイドルで今はスーパーで働きながら、投げやりな毎日を送っているアラサー女性と、彼女が唯一心を開いているロシアンブルーの猫との奇妙な関係を描いた、「猫弁」シリーズの大山淳子による同名小説を映画化した作品。

監督:犬童一心 脚本:高田亮 出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、岩松了、藤村忠寿、内田健司、久場雄太、今井久美子、小林涼子、林田岬優、木下愛華、蒔田彩珠、伊藤ゆみ、佐藤乃莉、末永百合恵、柿澤勇人 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。