Apr 27, 2018 news

大泉洋、「雨男」ではなく「邪魔男」な自分を責める

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第211回

俳優の大泉洋が、4月26日にイイノホールで行われた、映画『恋は雨上がりのように』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。

本作で、45歳の冴えないファミレスの店長【近藤正己】を演じた大泉は、今回初共演となった小松菜奈について「ちょっと怖いイメージだったんですけど、ファミレスで働きながら客がビビるくらいの無愛想っていうあきら役にはピッタリでしたね。下手したら、『くそ! モジャモジャ野郎!!』って踏みつけられるのも覚悟してました」と恐れ戦きながらも、「でも、間違ったことは言わない正しい方でしたね。ジャスティスな方でした」と敬意を表していた。

対して、近藤に片思いする女子高生【橘あきら】を演じた小松は「大泉さんはテレビで見るまんまの方で、明るくて、陽気で、気さくで」と、大泉を形容する言葉を矢継ぎ早に口にすると、続けて発した「足も長くて」というフレーズにすぐさま反応した大泉は、パンツの裾を軽く上げて軽やかに“足長”をアピールしていた。

また、『小松菜奈は真冬の撮影でも半袖だった』という噂に関して「本当ですね」と答えた大泉は、「この子ちょっと頭おかしいんじゃないの? って思ってました。「着なさい!」って言っても着ないんですよ」と声を荒げると、「冬でも耐えられる寒さだったんです。大泉さんが寒がりなだけなんですよ!」と反論する小松。すると「結局、風邪ひいてんですよ。バカか! って思いましたね」と“口撃”する大泉に対し、「それは撮影でひいた風邪じゃなくて、個人的な風邪です!」と謎の言い訳をする小松。「個人的な風邪って何?」と、途方に暮れる大泉だった。

さらに今度は、『大泉洋は雨男だが雨が降らずに撮影が延びた』という噂に関して、メガホンを執った永井聡監督が「(雨男と)期待してたんですけど全然降らなくて、見掛け倒しでしたね(笑)」と吐露すると、大泉は「雲一つなかったんですよ。私は雨男じゃなくて、ただただ撮影を邪魔する男なんだって改めて思いました」と、自分の不甲斐なさに腹を立てていた。

舞台挨拶にはその他、出演の清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香が登壇した。

映画『恋は雨上がりのように』(東宝配給)

映画『恋は雨上がりのように』(東宝配給)は、怪我で陸上の夢を絶たれた女子高生が、偶然入ったファミレスの冴えない店長に片想いする様子を描き、テレビアニメ化もされた、眉月じゅんによる同名コミックを実写映画化した作品。

監督:永井聡 脚本:坂口理子 出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。