Feb 19, 2018 news

二階堂ふみ、小沢健二からの手紙に感無量の涙

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第191回

女優の二階堂ふみが、2月18日にTOHOシネマズ新宿で行われた、映画『リバーズ・エッジ』の公開記念舞台挨拶に登壇した。

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人気漫画家・岡崎京子の伝説的コミックを原作にした本作。かねてより映画化を熱望していたという、主人公【若草ハルナ】役の二階堂は「16歳の時に原作と出会い、ずっと映画化したらいいなと思っていたので、叶うもんだなぁって思いました。最初に衝撃を受けてから、「やりたい」と言葉を出すことの大切さを改めて感じました」と、感慨深く語っていた。

また、本作は現地時間15日に開幕した、「第68回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門のオープニング作品として出品され、二階堂も公式上映に出席。メイン会場のレッドカーペットにも登場した。

興奮冷めやらぬままベルリンから帰国した二階堂は「レッドカーペットは物凄く緊張しましたね。すごく盛り上がっていて、この映画でベルリンに行けたことを幸せに感じながら歩いてました。映画好きな方が本当に多く、写真がプリントされたシャツを着てきた人もいて、その中には行定監督の若い頃の写真とかもありました(笑)」と笑顔を見せると、公式上映の会場で観客と一緒に映画を鑑賞した時のことについては「観終わった後にQ&Aがあったんですが、私たちも気付かされるところがありました。一つの映画でこんなに多面的なものを見せられるのは、海外ならではだなぁと思いましたし、とても刺激的な時間でした」と振り返っていた。

二階堂と同じく映画祭に参加した、【山田一郎】役の吉沢亮も「会場の熱気が凄かったです。映画祭というものが初めてだったんですが、もっと敷居の高いものだと思っていたら、お祭りみたいにみんなワイワイしてました。これだけ映画好きが集まる場もなかなかないなって感じましたね」と、ベルリンの地に思いを馳せていた。

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さらに、ステージでは、登壇者たちへのサプライズとして、映画主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を担当した小沢健二からの手紙をMCが代読。 『ふみさんが『リバーズ・エッジ』の映画化にかけた熱量は、小宇宙を創れるくらいのものです』『ラッシュを見た時は、ふみさんの顔が京子さんそっくりに見える場面があり、驚きました。あれはなんなのだろうと、今も思っています』など、“オザケン”が生み出す言葉の数々に、「感無量です・・・」と目に涙を浮かべる二階堂だった。

舞台挨拶にはその他、行定勲監督、出演の森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨が登壇した。

映画『リバーズ・エッジ』(キノフィルムズ配給)

映画『リバーズ・エッジ』(キノフィルムズ配給)は、主人公の女子高生が、元恋人にイジメられている同級生を助けたことがきっかけで、河原に放置された人間の死体に関する秘密を打ち明けられる様子を描いた、岡崎京子による同名コミックを実写映画化した作品。

監督:行定勲 脚本:瀬戸山美咲 出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。