Jan 14, 2018 news

玉木宏、脚本変更を求めた熱い思いを吐露

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第179回

俳優の玉木宏が、1月13日に新宿バルト9で行われた、映画『悪と仮面のルール』の初日舞台挨拶に登壇した。

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「上映後の舞台挨拶なので、何も考えずにしゃべれるのは良い環境ですね(笑)」と、ネタバレを気にせず話せることに安堵の表情を浮かべていた玉木(【久喜文宏/新谷弘一】役)は、「原作のイメージを壊さないようにと思って、僕が好きなシーンでもあるんですが、(新木優子との)車の中でのシーンに関して、最初の脚本では車の中ではなく、空港ロビーという設定になっていたので、それが何か腑に落ちず、原作の通り設定を車の中にしてもらったんです。それくらい思い入れの強いシーンでもありましたし、物語の核となるシーンになっていると思います」と、熱い思いを吐露していた。

そのシーンについては、新木(【久喜香織】役)も「撮影が終わった段階で素敵なシーンになると確信していたんですが、完成した作品を観て、さらにそれが安心に変わりました」と、自信をのぞかせていた。

また、“悪になるために造られた男”という、これまでのイメージとは全く違った役柄を演じ切った玉木に対して、中村哲平監督は「内側の芝居というものを大事にした作品で、玉木さんも本当に細かく演じてくれました。人間の視野角というのは広いんですが、一人に集中してしゃべると、そこの一点しか見なくなるものなんですよね。そういうところも含めて玉木さんの芝居とリンクできるような作品にしたいと思っていました」と称賛し、こだわりの演出についても明かしていた。

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その後、ステージには、翌1月14日に38歳の誕生日を迎える玉木へのサプライズとして、「肉ケーキ」と称した4.5kgの肉の塊が登場すると、肉がとにかく大好きだという玉木は、シェフが切り分けた大きな塊を一口に頬張り、しばらくはしゃべれなくなりながらも「ものすごく甘いですね」と、満面の笑みで肉の旨味を堪能していた。

舞台挨拶にはその他、出演の吉沢亮、中村達也が登壇した。

映画『悪と仮面のルール』(ファントム・フィルム配給)

映画『悪と仮面のルール』(ファントム・フィルム配給)は、悪になるために造られた男が、哀しい真実を隠して、顔を変え、過去を捨て、殺人を繰り返す姿を描いた、中村文則による同名小説を映画化したサスペンス作品。

監督:中村哲平 脚本:黒岩勉 出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、尾上寛之、呉汝俊、光石研、村井國夫、柄本明 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。