コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第167回
人気若手俳優の志尊淳が、11月25日に新宿ピカデリーで行われた、映画『覆面系ノイズ』の初日舞台挨拶に登壇した。
“ニノ”こと、主人公【有栖川仁乃】役を務めた中条あやみは「ちょうど1年前のこの日は、真野ちゃん(真野恵里菜)演じるミオウ(珠久里深桜)とのジョギングシーンの撮影で、真野ちゃんとはあんまり一緒のシーンは多くなかったんですが、そこはミオウとニノの友情が描かれている数少ないシーンだったのでお気に入りです。女の子同士の友情って素敵だなって、完成した作品を観て改めて思いました」と、1年前に行われた撮影を振り返ると、「今日を迎えて、卒業式の日のお母さんってこんな感じなのかな?って思う感情になりました」と、自分の我が子のような作品を世に送り出すことへの想いを吐露していた。
そんな撮影当時について、メガホンを執った三木康一郎監督は「1年前だからね。あんまり……」とつぶやくと、すぐさま「やめて!言わないで!(笑)」と、“覚えてない”と言おうとする三木監督の言葉を遮っていた中条だった。
対する中条の方は鮮明に覚えていることがあったようで「ジョギングのシーンは朝イチだったんですけど、真野ちゃんと2人でとりあえず走っていたら、走り終えた後に私だけ監督に呼び出されて、『お前、ちゃんと走れ!!』って怒られてメッチャ怖かったです(笑)」と打ち明けると、三木監督は「ペタペタ走ってたんで、気になっちゃって(笑)」と説明していた。
また、壇上では、“今だから言える本音”を暴露するコーナーが展開され、中条が「番宣の時に志尊君(志尊淳)が言ってたんですけど、お尻のニキビ治りましたか?移動が多くてニキビができちゃったそうなんですが」と、“プライベートな部分”を暴露すると、【杠花奏(ユズ)】役の志尊は「どんな暴露ですか!!」と文句を言いつつ、「ちょっと移動が多かったから、お尻におニキビができて、お座りになるとお痛くなっちゃって(笑)。ただ、もう無事に治りました。今は正常なお尻になっております」と、観客に対し丁寧に報告していた。
なお、フォトセッション時には大ヒットを祈願して鏡開きが行われた。
舞台挨拶にはその他、出演の小関裕太、真野恵里菜、磯村勇斗、杉野遥亮が登壇した。
映画『覆面系ノイズ』(松竹配給)
映画『覆面系ノイズ』(松竹配給)は、突然姿を消した幼馴染みに想いを届けるため歌い続けるヒロインと、彼女を想って曲を書き続ける青年、そして、姿を消したミステリアスな幼馴染み。それぞれの切ない片想いが交錯する様子を描いた、福山リョウコによる同名コミックを実写映画化したラブストーリー。
監督:三木康一郎 脚本:横田理恵、三木康一郎 出演:中条あやみ、志尊淳、小関裕太、真野恵里菜、磯村勇斗、杉野遥亮、中島亜梨沙、渡辺大 ほか