Nov 04, 2017 news

大活躍中の俳優 岡山天音、妹役から「ゆとりの代表みたいな人間」とキツい一言

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第158回

現在大活躍中の俳優・岡山天音が、11月4日にテアトル新宿で行われた、映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の初日舞台挨拶に登壇した。

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本作は、おじいちゃんの死をきっかけに、葬儀のため久しぶりに集まった家族たちが騒動を巻き起こす様子をコミカルに、そして、リアルに描いたオリジナル作品となるが、主人公【春野吉子】役を務めた岸井ゆきのは「最初にお話を頂いた時は、主役としてどうしたらいいのかと不安だったんですが、森ガキチームは俳優部が居やすい環境を作ってくれたので、気負わずに吉子として家族のみんなと芝居することができました。本当に感謝しています。私も真ん中に立てるんだと、考え方も前向きになりました」と、感無量といった様子で映画初主演を振り返っていた。

また、本作の見どころの一つにもなっているのが、岩松了扮する【春野昭男】と光石研扮する【春野清二】による“兄弟喧嘩”のシーン。 兄の岩松が「喧嘩のシーンは楽しかったですが、最後には2人で焼肉を食いに行ってました」と、仲の良さをアピールすれば、弟の光石も「お互いにいい年齢なので、怪我をしないようにとにかくスタッフにケアしてもらってました」と、互いに気を遣える優しい兄弟であることを明かしていた。

そんな岩松演じる【昭男】の息子【春野洋平】役を務めた岡山は「撮影で全員がそろうっていうことはあまりなかったんですけど」と話し始めると、【昭男】の別れた妻【野村ふみ江】(美保純)に引き取られた妹【野村千春】を演じた小野花梨に対して「花梨ちゃんとはずっと一緒だったんですが・・・」と、茶髪になった現在の妹の姿にショックを受け、「映画を撮った時は花梨ちゃんは18歳で、僕が22歳でしたからね」と、昔を懐かしむような表情を浮かべるも、すかさず岩松から「撮影したのは昨年だから、そんなに昔じゃないだろ(笑)」と指摘され、会場が爆笑に包まれている中、小野は「ゆとりの代表みたいな人間だなと思いました」と、兄にキツい一言を投げつけていた。

そして、原作と脚本を担当したのが、新鋭・山﨑佐保子。 自身のおじいちゃんが亡くなった時のことを基に本を書いたそうで、その内容に本作のメガホンを執った森ガキ侑大監督が興味を持ったようだ。さらに、“兄弟喧嘩”に続き、本作の見どころの一つになっているのが“黒いスプレー”のシーンで、「うちのお父さんハゲてまして」と暴露した山﨑は、「お母さんは映画を観て大爆笑してたんですが、お父さんはまだ観てなくて。でも、観せられないですよね。まだ観せる勇気がないです(笑)」と吐露すると、「来年、(故郷の)群馬でも映画が公開されるので、その時は覚悟を決めます。修羅場になると思いますけど(笑)」と苦笑いを浮かべていた。

舞台挨拶にはその他、森ガキ侑大監督、出演の美保純、赤間麻里子、池本啓太、大方斐紗子、松澤匠が登壇した。

映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』(マグネタイズ配給)

映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』(マグネタイズ配給)は、祖父の死をきっかけに、それぞれに事情を抱えた家族たちが久しぶりに顔をそろえたことで騒動が巻き起こる様子を描いた、新鋭・山﨑佐保子によるオリジナル脚本を、本作が長編デビューとなる森ガキ侑大監督が映画化した作品。

監督:森ガキ侑大 脚本:山﨑佐保子 出演:岸井ゆきの、岩松了、美保純、岡山天音、水野美紀、光石研、小野花梨、赤間麻里子、池本啓太、大方斐紗子、五歩一豊、松澤匠、柳英里紗、町山博彦、島袋聖南、板橋駿谷 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。