Sep 30, 2017 news

ベテラン声優の大塚明夫が花澤香菜に渾身のギャグを伝授!

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第144回

ベテラン声優の大塚明夫が、9月30日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた、映画『僕のワンダフル・ライフ』の公開記念舞台挨拶に登壇した。

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人気ゲームシリーズ『メタルギアソリッド』の主人公【ソリッド・スネーク】や、アニメ『攻殻機動隊』の【バトー】、そして、俳優スティーヴン・セガールの吹き替えなど、その低くて渋い声を活かして数多くのキャラクターや人物に魂を吹き込んできた大塚。

本作『僕のワンダフル・ライフ』では、デニス・クエイド扮する【大人のイーサン】の声を担当しているが、アフレコ収録を振り返った大塚は「退化している感じを出すのが大変でしたね(笑)。青春期に負った心の傷で社会生活が送れなくなり、ふてくされている感じというのをしゃべりだけで出せるのか不安でした」と吐露するも、映画を観終わった後の観客からは絶賛の拍手が送られていた。

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また、ブリット・ロバートソン扮する【10代のハンナ】の声を担当した花澤香菜は、自身の役柄について「天真爛漫で笑顔がチャーミングで、でもしゃべると将来のこととかをちゃんと考えてたり、とてもしっかりしている素敵な女の子でした。あんな子を振る人がいるなんて、おかしな話ですよねぇ」と、その“振る人”こと、K・J・アパ扮する【10代のイーサン】の声を担当した梅原裕一郎に冷たい視線を送ると、「あの時は仕方なかったと思ってください(笑)」と謝罪し、「ハンナみたいに強くて優しい女性は憧れますよね」と取り繕っていた梅原だった。

なお、ハンナについて、自分がイーサンだったらと仮定して話し出した大塚は「僕はすぐ結婚するタチなんで・・・」と意味深な発言をし、周囲をざわつかせていた。

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ちなみに、花澤は冒頭の挨拶で「ハンナの声をやらせて頂きました、“ハンナ”澤香菜です(笑)」と口にし、笑いを誘っていたのだが、どうやらこのギャグは大塚に教わったらしい。渋くてカッコいいだけじゃない、大塚のお茶目な一面も垣間見られた瞬間だった。

フォトセッション時には、本作の宣伝“ワン”バサダーを務めるゴールデン・レトリバーのゼウスも参加し、骨が付いたくす玉を引っ張り大ヒットを祈願する演出も実施された。

舞台挨拶にはその他、声優キャストの高木渉、寺崎裕香が登壇した。

映画『僕のワンダフル・ライフ』(東宝東和配給)

映画『僕のワンダフル・ライフ』(東宝東和配給)は、飼い主の少年と再び巡り会うため、生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いた、W・ブルース・キャメロンによるベストセラー小説を実写映画化した作品。

監督:ラッセ・ハルストレム 脚本:W・ブルース・キャメロン、キャサリン・ミション、オードリー・ウェルズ、マヤ・フォーブス、ウォーリー・ウォロダースキー 出演:デニス・クエイド(吹替:大塚明夫)、ブリッド・ロバートソン(吹替:花澤香菜)、K・J・アパ(吹替:梅原裕一郎)、ジョシュ・ギャッド:ベイリーほか犬の声(吹替:高木渉)ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。