Sep 10, 2017

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長澤まさみ、ハッキリしない自分の性格に悩むが、女優としてのさらなる向上心も。

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第136回

女優の長澤まさみが、9月9日に新宿ピカデリーで行われた、映画『散歩する侵略者』の初日舞台挨拶に登壇した。

 

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数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイデアで話題を集めた、劇団イキウメの人気舞台を映画化した本作で、主演を務めた【加瀬鳴海】役の長澤まさみは「鳴海として、一番大切なパートナーである(加瀬)真治との関係を生活の基盤にして、本当の夫婦に見えるようなお芝居を心掛けてました」と振り返ると、MCより『(作品の中では)ずっと怒ってましたよね?』と問われ、「“怒る”っていう感情の中に、鳴海の全てが注ぎ込まれていると思います」と回答。「人間らしい人を演じられて勉強になりました」と、女優としてのさらなる向上心ものぞかせていた。

 

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そんな長澤について、メガホンを執った黒沢清監督は「こちらが「こんなふうにお願いします」って言うと、普通は「はい」とか「やだ」とか言うんですけど、長澤さんは「あ、はい」って、必ず1回「あ」って言って虚無的な顔をするんですよ」と指摘。すかさず「「あ」と「はい」の間に考えてるんです(笑)」と返答するも、「ハッキリしてるんだかハッキリしてないんだかって感じです・・・」と、自身の性格の悩みを吐露していた長澤だった。

そして、(製作者らの)全員一致で侵略者の役にキャスティングされたことを告げられ、「あ、はい」とナチュラルに返事をし会場を笑わせていた、【加瀬真治】役の松田龍平は「黒沢さんにも撮影前にお会いした時に、『宇宙人みたいですね。そのままで居てくれれば』と言われたので、ホッとしました」と、役作りへの不安はあまりなかった様子だったが、「スクリーンのアレはそのままの僕じゃないですからね(笑)」と、そこは否定していた松田だった。

 

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なお、壇上では、本作が「第22回釜山国際映画祭」(10/12〜21)に出品されることが発表された。

舞台挨拶にはその他、出演の長谷川博己、高杉真宙、恒松祐里が登壇した。

 

映画『散歩する侵略者』(松竹/日活配給)

映画『散歩する侵略者』(松竹/日活配給)は、数日にわたり行方が分からなくなっていた夫が、まるで別人のように優しくなって妻の元へ帰ってきたことから物語が動き始める、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台を映画化した作品。

監督:黒沢清
脚本:脚本:田中幸子、黒沢清
出演:長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己、高杉真宙、恒松祐里、前田敦子、満島真之介、東出昌大、児嶋一哉、光石研、笹野高史、小泉今日子 ほか

公開中。