Sep 04, 2017 news

吉高由里子、ユリゴコロより揺れる心。300館以上での公開に「焦ってます」

A A
SHARE
sasaki-top

コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第132回

女優の吉高由里子が、9月3日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われた、映画『ユリゴコロ』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。

DSC_2345

メガホンを執った熊澤尚人監督によると「5日前に完成したばかり」という、出来たてホヤホヤの本作。

主人公の【美紗子】を演じた吉高は「クスッとするところが一つもなく、観終わった後は、魂が抜かれたような気持ちになると思います」と挨拶すると、さらに、本作について「愛は凶暴で、血の繋がりは残酷だなということがむき出しにあぶり出されてる映画だと思います」と表現していた。

DSC_2127

そんな吉高と[過去パート]で一緒に撮影を行っていた、【みつ子】役の佐津川愛美は「みつ子はすごく美紗子のことが好きなんですが、私も元々吉高さんが好きだったので、撮影期間中は倍増して好きでしたね(笑)。出来上がった作品を観た時は、私は役者として吉高由里子が好きだなと改めて思いました。とにかく吉高由里子が好きです」と愛の告白。

DSC_2177

それに対し、吉高は「2人のシーンを観たら『あぁ、こういうことか』と分かると思います。さっつん(佐津川)のお芝居に引き寄せられて、私も楽しいと思いながら演じることができました」と返答。「良かった。これで3年くらいは生きていけます!」と喜ぶ佐津川に、「何このレズビアン的なのは(笑)」と、苦笑いを浮かべる吉高だった。

ちなみに、タイトルの『ユリゴコロ』とは“心の拠りどころ”を表しているが、吉高にとっての“それ”は「この映画を観て頂ける人がいるということが、私の今の拠りどころです」とすると、「300館以上での公開なので焦ってます! たくさん人を呼んで何度も観に来てください!」と、切に訴えていた。

なお、舞台挨拶前には、ららぽーと豊洲のシーサイドデッキにてレッドカーペットイベントが実施され、炎天下のなか集まった大勢のファンたちから熱い声援を浴びていた吉高らキャスト陣と、熊澤監督だった。

当日はその他、出演の松坂桃李、清野菜名、清原果耶、木村多江、松山ケンイチが出席した。

映画『ユリゴコロ』(東映/日活配給)

映画『ユリゴコロ』(東映/日活配給)は、人間の死を心の拠り所にして生きる、悲しき殺人者の宿命と葛藤を、過去と現在を交錯させて描いた、沼田まほかるによる同名小説を映画化したミステリー作品。

監督・脚本:熊澤尚人 出演:吉高由里子、松山ケンイチ、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江 ほか

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。