コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第85回
女優の石原さとみが、5月31日にTOKYO DOME CITY HALLで行われた、映画『忍びの国』のジャパンプレミアに出席した。
本作で石原は、大野智扮する最強の伊賀忍者【無門】の妻【お国】を演じているが、今回初共演となった大野について「「スゴイね!」って言わせてくれないスゴイ人というか、努力を見せない方なんです。出来ることが当たり前という感じで現場にいらっしゃるので、常に安心していられるんですよね」と、絶賛すると、「嵐さんでいらっしゃるのに、物凄いスケジュールの中でもセリフは完璧でした」と、さらなる称賛の声を大野に贈っていた。
その大野はというと、他の登壇者たちとは違って一人だけPOPUP(床下から飛び出てくること)で登場したことに「恥ずかしかったですね。ライブなら嵐5人で登場するから紛れるんですけど、1人は恥ずかしいです(笑)。みんなで飛びたかったですね」と、照れ笑いを浮かべ、2011年公開の『映画 怪物くん』以来6年ぶりのタッグとなった中村義洋監督については「6年前の雰囲気と変わっていなくて、撮影中も良い空気感が流れてました」と振り返り、“普段は怠け者だけどいざとなったらやる”という【無門】のキャラに関しては「監督から『(無門)ぽいじゃん』って言われました(笑)」と、役作りせずそのままの自分を出し、元来の猫背もそのまま起用されたことを明かしていた。
そして、妻を演じた石原については「さとみちゃんとはバラエティで何回かありますが、芝居は初めてでした。お国の目ヂカラが非常にキました(笑)」と、すでにメロメロの様子だった。
また、石原は「殺陣と聞くと男臭くなりがちですが、これだけポップに描いているアクション映画もなかなかないと思いますし、大野さんはダンスもやられてるからか、とんでもないしなやかな動きをするんですよ。観てて本当に飽きなかったです」と、女性目線で捉えた本作の魅力を真面目に語るも、【長野左京亮】役を務めたマキタスポーツから「私とお国の濃厚な濡れ場があります」と暴露(ウソ)されると、「ちょっと!」と言って、顔を赤らめる姿も見られた。
当日はその他、出演の伊勢谷友介、鈴木亮平、立川談春、知念侑李(Hey! Say! JUMP)、満島真之介、中村義洋監督が出席した。
映画『忍びの国』(東宝配給)
映画『忍びの国』(東宝配給)は、「のぼうの城」や「村上海賊の娘」で知られる、ベストセラー作家・和田竜が、戦国時代に伊賀忍者と織田信長軍との間に起こった、「天正伊賀の乱」を題材に描いた同名小説を映画化した作品。