コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第77回
女優の山本美月が、5月20日に丸の内ピカデリー1で行われた、映画『ピーチガール』の初日舞台挨拶に登壇した。
ももは、見た目は派手だが中身は超ピュアな女の子。 それは山本自身にも当てはまることで、『もし自分がももだったらどちらを選ぶ?』の問いに、「とーじかなぁ。誠実だし。結婚まで考えるとカイリは不安だな」と口にすると、カイリ役の伊野尾がデコレーションした見事なケーキをサプライズでプレゼントされ感激の表情を浮かべるも、「やっぱりとーじかなぁ(笑)」と、モノではつられず一途な想いを貫いていた山本だった。
そして、きちんと優しさも忘れない山本。ケーキのお返しとして、サプライズで伊野尾へ似顔絵をプレゼントしていた。
そんな山本も神徳幸治監督には文句があったそうで、「真剣佑との回想シーンで、中学生時代も撮ったんですがカットされてました! 監督に聞いたら『さすがに(中学生は)無理だった』って言うんですよ」とプンプンし、真剣佑にも「セーラー服着て野球したよね?」と同意を求めていた。 しかし、神徳監督とは逆に山本の中学生姿にときめいていたのが、【柏木沙絵】役の永野芽郁で「めっちゃ可愛くて、写真を撮らせてもらいました」と、キラキラした目で語っていた。
最後に、山本は「私たちが1年間育ててきた『ピーチガール』ですが、今日からは皆さんのものになります。大切に育てて頂けたらと思います」と締めくくると胸がいっぱいになり、「嬉しくて泣きそうです・・・。是非、『ピーチガール』を可愛がってやってください!!」と、瞳を潤ませながら観客へ訴えかけていたのだった。
舞台挨拶には山本のほか、出演の伊野尾慧、真剣佑、永野芽郁、神徳幸治監督が登壇した。
映画『ピーチガール』(松竹配給)
映画『ピーチガール』(松竹配給)は、台湾でドラマ化され、日本でもテレビアニメ化された、上田美和による人気コミックを実写映画化したノンストップ・ラブストーリー。