コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第76回
『仮面ライダー』出身の若手イケメン俳優・吉沢亮が、5月18日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われた、映画『トモダチゲーム 劇場版』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。
本作は、高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して挑戦していく姿を描いた作品で、映画公開に先駆け4月にテレビドラマシリーズも放映された。
劇中で主人公の【片切友一】役を務めた吉沢は「スケジュールがタイトだったんですが、みんなが一丸となって命を削りながら撮ってました」と、撮影を振り返ると、自身の役柄については「ドラマ版を観ていれば分かると思うんですが、超貧乏な学生で、両親もおらず、内職をして生活しているんですが、機転が利くというか、普通の人では到達できないような思考を持っているんです。劇場版での見どころは、一歩引いたところでみんなの動きを見ているので、その一つ一つの目線をチェックしてみてください」と語っていた。
しかし、【四部誠】役の大倉士門が「一番能天気な役で、お調子者という部分が自分と似てるかなと思います」と話し始めると、なぜかニヤニヤと笑い出す吉沢。「何ニヤニヤしてんの?」と大倉に尋ねられると、「好きだなぁ、士門君」と、突然の愛の告白。だが、大倉の方も「俺、亮が大好きなんですよぉ」と、しっかりとその愛に応えるなど、相思相愛ぶりをアピールしていたのだった。
また、撮影はドラマ版と同時に、昨年の12月に行われたそうで、吉沢は「いやぁ寒かったっすねぇ。みんなカイロを死ぬほど貼ってて熱かったよねぇ(笑)。1人15枚は貼ってましたよ」と、全員が平等に寒かったと明かすも、すかさず、【沢良宜志法】役の内田理央から「カイロの数を数えていた衣装さんによると、吉沢君が一番だったみたいですよ(笑)」と暴露され、「たぶん上半身だけで15枚くらいは貼ってたと思う(笑)」と、照れ笑いを浮かべていた吉沢だった。
さらに、映画のテーマでもある“トモダチ”にちなみ、『友情とは?』と問われた登壇者たち。
吉沢が「安心感だと思います。一緒にいて安心するというか」と、真面目に語るも、内田は「フレンドって言いますか、フレンドリーみたいな感じです(笑)」と、おとぼけ回答。「天然なんですよ、この方は(笑)」と、自分と同じく『仮面ライダー』出身の内田に対し、優しくツッコミをいれていた吉沢だった。
映画『トモダチゲーム 劇場版』(キャンター配給)
映画『トモダチゲーム 劇場版』(キャンター配給)は、お金よりも友情を大切にする高校生らが、その友情を試される謎のゲームに巻き込まれていく様子を描いた、原作・山口ミコト、作画・佐藤友生による同名人気コミックを実写映画化した作品。