コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第61回
観る者を惹きつけるその圧倒的な演技力で、今や日本を代表する女優の一人になりつつある志田未来が、4月15日にTOHOシネマズ 日劇2で行われた、映画『クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』の初日舞台挨拶に登壇した。
ステージ上では、しんのすけをはじめ、みさえ、ひろし、ひまわりら野原一家(着ぐるみ)が所狭しと駆け回り、会場を盛り上げる中、今回ゲスト声優として参加した志田が満を持して登場した。
開口一番「しんちゃんの映画に出るのが夢でした・・・」と挨拶し、突然大粒の涙を流し始めた志田に対し、「え~、マジ泣き!?」と、驚きを隠せいないしんのすけだった。 続けて、志田は「しんちゃんの映画に出るためにずっとやってきたんです。でも、これでもう関われなくなるのかなと思うと寂しいです」と、これまで『女王の教室』や『14才の母』などで天才的な演技を見せてきた志田の最終目標が、“『クレヨンしんちゃん』に出演すること”だったということが明らかとなった。
また、しんのすけのパンツの中から出てきた、[勝負おパンツ]と[メッセージカード]が志田にプレゼントされると、「え? 勝負おパンツ!? 嬉しい! シダって書いてある(笑)。本当にすごく嬉しいです。勝負の時に履きます!!」と宣言。さらに、[メッセージカード]に書かれた『みらいちゃんがしあわせなら おらもしあわせ~』の言葉に、「夢みたいな時間です。私だけこんなに幸せですいません」と、恐縮しっぱなしの志田だった。
一方、『映画 クレヨンしんちゃん』シリーズが今年で25周年を迎えるのに際し、主人公【野原しんのすけ】役の矢島晶子が「いつの間にかおばあちゃんになってしまいましたけど、心は5歳のままです」と話し始め、【野原みさえ】役のならはしみきや、【野原ひまわり】役のこおろぎさとみもそれに乗っかり、25年の歴史を振り返ると、再び涙を流す志田。その姿を見た3人は「歳の話しかしてないよね?」と声を合わせ、会場を笑いで包んでいたのだった。
なお、本作でシリーズの累計観客動員数が3,000万人を超えることがほぼ決定、“ほぼケツ”するのを記念して、志田がお祝いのくす玉を割る場面も見られた。
映画『クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』(東宝配給)
映画『クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』(東宝配給)は、大人気アニメ『クレヨンしんちゃん』の長編劇場版第25弾作品。