コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第49回
『SING/シング』の公開記念舞台挨拶が3月18日、TOHOシネマズスカラ座で行われた。 舞台挨拶には、日本語吹替版声優キャストの内村光良、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、宮野真守、大地真央、音楽プロデューサーの蔦谷好位置氏が登壇した。
チラリズムで男の視線を釘付けにする長澤まさみ。
本作で、パンクロックを愛するヤマアラシの少女【アッシュ】の声を担当している長澤だが、歌うことは苦手だったようで、『SING/シング2』に出演することがあっても「また歌うのかぁと思って不安です」と、頭を悩ませていた。すると、ブタの【グンター】の声を担当したトレンディエンジェル斎藤司から「大丈夫だよ」と、甘くささやかれ、「怖い・・・」と、さらに怯えた表情を見せていた長澤だった。
長澤まさみと言えば、1999年に開催された「第5回 東宝シンデレラオーディション」で当時、史上最年少となる12歳でグランプリを受賞。芸能界入りを果たした。同年公開の『クロスファイア』でスクリーンデビューを飾ると、2003年公開の『ロボコン』で映画初主演を務め、「第27回 日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞した。 そして、2004年公開の大ヒット作『世界の中心で、愛をさけぶ』にヒロインとして出演し、白血病治療の副作用のため脱毛症を抱えた女の子を演じるため、自らの提案で髪の毛を全部切りスキンヘッドで臨むプロ根性を見せ、女優として一躍注目を集めるようになった。
その後も数多くのTVドラマや映画、CMなどに出演してきた長澤。年齢を重ねるとともに、身長168cmの高身長と抜群のプロポーションを生かして、その“露出”も増えるようになっていった。
2011年公開の『モテキ』では、主演の森山未來に胸を鷲掴みにされたり、水の口移しをしてキスをしたりと、終始、妖艶で色っぽい姿を披露してくれた。 2015年公開の『海街diary』では、綾瀬はるか、夏帆、広瀬すずとともに四姉妹の次女を演じ、登場シーンからいきなり下着姿を披露し、自由奔放なエロスを見せつけた。 そして、今年1月からは、ミュージカル『キャバレー』に出演し、大胆すぎる衣装と魅惑的なダンスで観る者を圧倒している。
今回の『SING/シング』の舞台挨拶では、パンクロックを愛する少女役ということもあり、ジージャン姿のロックテイストで現れ、少しガッカリした感じがあったのだが、ジージャンの前がはだけるや否や、そこにはお腹むき出しの、おへそ丸出しの長澤がいたのだった。気づいていない報道陣もいたようだが、筆者はそのチラリズムにやられていた。 サービス精神を忘れない長澤の姿に、なぜか少し嬉しい気持ちになった。
奇しくも、オリジナル版で長澤演じる【アッシュ】の声を担当しているのが、先日来日を果たしたスカーレット・ヨハンソンだ。彼女もまたあらゆる意味で露出が多く、そのロックな生き方で男性を魅了し、年齢を重ね今ではママになっても、女性としての美しさを磨き続けている。
笑顔がキュートで可愛らしい女の子だった長澤も、今年で30歳となり大人の女性へと成長した。 これからもその美貌を生かして、世の男性たちを虜にしていってほしい。もちろん女性もだが。
映画『SING/シング』(東宝東和配給)
映画『SING/シング』(東宝東和配給)は、人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界を舞台にした、『ミニオンズ』『ペット』などのヒット作を手掛ける、イルミネーション・スタジオによる長編アニメーション。
公式サイト http://sing-movie.jp/