Sep 30, 2016 news

ジョジョの名前が肩にのしかかる
“王子様”山﨑賢人、初の試練

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第6回

日本の映画界を牽引する東宝とワーナー・ブラザースの2社が、初めて共同で製作・配給を行うビッグプロジェクトの企画発表会見が9月28日、ザ・リッツ・カールトン東京で行われた。

両社が手掛けるのは、1986年の連載開始から30年、現在までにシリーズ117巻で累計発行部数9000万部を誇る、荒木飛呂彦原作の世界的人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』だ。

その世界観やキャラクター設定により実写化不可能とされてきた本作だが、満を持して今回、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のタイトルで、2017年夏に公開する運びとなった。

「とにかく頑張るしかない!!」 そう語るのは、主人公【東方仗助】役に抜擢された山﨑賢人。

報道陣の前で深々と頭を下げ、「30周年という、自分が生きてきた時間よりも長く愛されている作品を実写化するということで、(僕としては)とにかく頑張るしかないです。不安がたくさんある分、楽しみでもあります」と、世界的人気コミックの主演という重責に、撮影前から“徐々に”プレッシャーを感じている様子だった。

これまで、その爽やかな甘いマスクを活かして、『L♡DK』や『ヒロイン失格』、『orange オレンジ』、『オオカミ少女と黒王子』、『四月は君の嘘』など数多くの作品で、イケメンの“王子様”を演じ、世の女性たちの心を鷲掴みにしてきた山﨑だが、今回彼に与えられた使命は、ガッチリとした体格でリーゼント頭の硬派な高校生の役。

山﨑にとっては、俳優としてのターニングポイントであり、“王子様”から脱皮する一つの試練となりそうだ。

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東方仗助=山﨑賢人

見た目からは想像ができないものがあるが、山﨑は「体格の良い仗助に近づけるべく、今は筋トレをしてます。仗助は髪型をけなされると物凄くキレるので、そういう部分だったりも(笑)。あと、「グレート!」が口癖なので、それをどう見せるかも考えています」と、すでに役作りに本腰を入れているようだった。

また、原作については、オファーをもらってから読み始めたという山﨑。「「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観にどっぷりとハマり、第1部から第8部まで、マンガを全部買いました。今、第7部を読んでます(笑)。仗助は正義感があり、優しくて、メチャクチャ強くもあるので、人間としてもカッコイイと思います。誇りを持って演じたいです」と、意気込みを新たにしていたのだった。

強面の三池監督もビビる ジョジョの実写化

そして、この一大プロジェクトのメガホンを執るのは、三池崇史監督。

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三池監督も山﨑同様、相当なプレッシャーを感じているようで、「僕は気の弱いタイプなので、オファーを受けてから3日間眠れず、どうしようかなぁと考えてました。これを作ってしまった後は、何を作ればいいんだろうっていうくらいの作品にしなくてはと思って。ただ、この作品で、日本映画が1回リセットするくらいのビッグタイトルだと思うので、力の限り精一杯やりたいです」と、鼻息を荒くしていた。

また、撮影場所に関しては、原作の舞台となっている[杜王町(もりおうちょう)]に近い場所をということで、日本だけでなく世界中で探した結果、スペインのシッチェスで行うと発表した三池監督。「全てに近いシーンをそこで撮ろうと思っています」と、語っていた。

さらに、ジョジョワールドには欠かせない、精神エネルギーを具現化した、幽波紋[スタンド]の描き方については、「スタンドが登場しないということはあり得ないので、今は色々な実験を続けているところです」と、明かしていた。

なお、原作者の荒木飛呂彦氏からは、『満を持してというか、ついに実写映画化する運びとなりました事は原作者として誠に光栄な事です。豪華で素晴らしいキャストとスタッフの皆様に集まって頂き、十分すぎる製作体制で作られるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術をもって、どう作られるのか。私も完成を楽しみにしております。』とのコメントが寄せられた。

この日は、三池監督と山﨑のほか、【広瀬康一】役の神木隆之介、【山岸由花子】役の小松菜奈、【虹村形兆】役の岡田将生、【虹村億泰】役の真剣佑、【片桐安十郎】役の山田孝之、【空条承太郎】役の伊勢谷友介らキャスト陣と、TBSの平野隆プロデューサー、東宝の市川南取締役、ワーナーの高橋雅美社長兼日本代表が出席した。

さらに、登壇はなかったが、【東方朋子】役を観月ありさ、【東方良平】役を國村隼が務めることも発表された。

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佐々木誠

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