Sep 26, 2016 news

何色にも染まれる透明感の持ち主
宮﨑あおいの素顔とは

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コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第4回

映画『怒り』の初日舞台挨拶が17日、TOHOシネマズ日劇2で行われた。 舞台挨拶には、李相日監督、出演の渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡が登壇した。


“お父ちゃん”に会えなくて寂しい 渡辺謙への想いで涙ぐんだ舞台挨拶

「謙さんの娘を一回でも演じることができて嬉しく思います」

日本が世界に誇る名優・渡辺謙の娘を演じられたことを誇りに思い、壇上では渡辺謙のことを“お父ちゃん”と呼びながら、「もう会えなくなると思うと、寂しくなります」と、堪えきれず涙を流していた宮﨑あおい。

その姿を隣で見ていた“お父ちゃん”は、「あおいちゃんがこの役をやる思いだったり、覚悟というものを、言わずとも感じていました。俳優としても、先輩としても、それを見届けたいと思っていましたし、サポートしていきたいと思いました」と、温かい眼差しを向けていた。

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どことなくつかみどころのない雰囲気を漂わせている、宮﨑あおい。

舞台挨拶やイベントに登壇する時は、いつも個性的なファッションで、終始うつむきながら共演者の言葉に耳を傾けている姿が印象的だ。

この日も、ボヘミアンな格好で、そうそうたる顔ぶれの俳優陣たちの一言一言を聞きながら、自分の発言機会がくるまでじっと待ち続けていた。 もちろん、うつむきながら。

存在感の薄さというとおかしいが、その“透明”感こそが、彼女の本来の姿なのだろうか。

だが、ひとたび役者のスイッチが入ると、輪郭が濃くハッキリと見えてきて、確かな演技力と、圧倒的な存在感で、スクリーンを彩る名女優と化す。

「“一番の変人”だからこそ 素晴らしい女優さん」(松山ケンイチ)

同じく登壇した、松山ケンイチはこう言っていた。

「昔、ある女優さんと仕事をした時に、「今まで色々な仕事をしてきた中で、一番変人だったのは誰?」と聞いたら、その女優さんはあおいちゃんのことを言っていました。今回共演してみて、その意味が分かりました。あおいちゃんだからこそ【愛子】(宮﨑演じる【槙愛子】)を演じられたんだと思います。素晴らしい女優さんです」

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最近では、二階堂ふみや山本舞香という、宮﨑あおいに“似た”若手女優が名乗りを上げてきているが、変幻自在の演技派女優としては、まだまだ宮﨑あおいの方が一枚も二枚も上手だ。

しかし、うかうかもしていられない。 この世界は日進月歩。いつ追い抜かれるか分からない。だからこそ益々、変人っぷりに磨きをかけて、“お父ちゃん”のような日本が世界に誇る女優として羽ばたいていってほしい。

ところで何故、“似た”ような役者がどんどん出てくるんだろう。 宮﨑あおい、二階堂ふみ、山本舞香しかり 蒼井優、黒木華しかり 福士蒼汰、中川大志しかり

時代が求めているのか、はたまた、事務所が求めているのか。その辺は定かではないが・・・。

映画『怒り』(東宝配給)

犯人未逮捕の殺人事件から1年後、千葉、東京、沖縄という3つの場所に、それぞれ前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるドラマを描いた、吉田修一による同名小説を豪華キャストで映画化した作品。

監督・脚本:李相日 出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、池脇千鶴、宮﨑あおい、妻夫木聡 ほか

http://www.ikari-movie.com/

佐々木誠

「日刊 情報プレス」編集者 (有)情報プレス社が発行する「日刊 情報プレス」は、映画業界のニュースやイベント、興行成績、劇場公開情報など、映画に関する様々な情報を掲載。また、Facebookページでは、【情報プレスα】(www.facebook.com/joho.press.jp)として、映画の舞台挨拶やイベントの模様を面白可笑しく掲載中。日々アップしている。

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