Jul 20, 2022 news

『燃ゆる女の肖像』の監督が贈る三世代の女性をつなぐ癒しの物語 映画『秘密の森の、その向こう』本予告映像が公開

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映画賞を席巻し、すべてのカットに美が宿る完璧な映像と忘れ得ぬ愛の物語を、世界中の人々が「生涯の一本」としてその胸に刻み付けた『燃ゆる女の肖像』。その名作を生み出したセリーヌ・シアマ監督が、真骨頂である女の深淵を描きつつ、全く新しい扉を開く最新作『Petite Maman』(原題)が邦題『秘密の森の、その向こう』として、9月23日(金・祝)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開することが決定。

第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門での上映を皮切りに、各国の映画祭で上映され惜しみない絶賛評を受け続けている本作は、8歳の少女を主人公にした、〈喪失〉と〈癒し〉の物語。この度、本予告映像&日本版ポスタービジュアルが公開された。

祖母が他界し、その悲しみに耐えかねた母が姿を消した日、8歳のネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。母の名前「マリオン」を名乗るその少女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった。喪失という痛みを抱えた娘と母が、時空を超えて出会うことで見つけるものとは?

ネリーとマリオンには、これが映画初出演となるジョセフィーヌ&ガブリエルのサンス姉妹。森の小道を抜けて2つの家を行き来する少女たちの小さな世界が、『燃ゆる女の肖像』でセザール賞撮影賞を受賞したクレア・マトンの映像と、シアマ監督が仕掛けたいくつもの“奇跡”によって、時空をも超える壮大な物語へと変わる、胸が震えるほどの深い余韻を約束する唯一無二の傑作。

予告映像では、祖母を亡くし、母が出て行ってしまった痛みを抱えたネリーが森でママと同じ名をもつ少女「マリオン」と出会うシーンが描かれている。仲良くなった2人のやりとりには、その年代ならではの楽しそうにはしゃぐ姿がある一方で、8歳同士の会話とは思えないどこか哲学的なやりとりもあり、その表情も見逃せない。また、物語が展開する「森」をはじめとしたシーンの1カット1カットで光る映像の美しさにも期待が高まる。

映画『秘密の森の、その向こう』は、9月23日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国公開。

作品情報
映画『秘密の森の、その向こう』

8歳のネリーは両親と共に、森の中にぽつんと佇む祖母の家を訪れる。大好きなおばあちゃんが亡くなったので、母が少女時代を過ごしたこの家を、片付けることになったのだ。だが、何を見ても思い出に胸をしめつけられる母は、一人出て行ってしまう。残されたネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。母の名前「マリオン」を名乗るその少女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった。

監督・脚本:セリーヌ・シアマ

撮影:クレア・マトン

出演:ジョセフィーヌ・サンス、ガブリエル・サンス、ニナ・ミュリス、マルゴ・アバスカル

配給:ギャガ

© 2021 Lilies Films / France 3 Cinéma

2022年9月23日(金・祝) ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国公開

公式サイト gaga.ne.jp/petitemaman