「子供ができないなら、離縁されても仕方ないね!」
夫にフラれ、向かったのは片桐はいりが営む定食屋…?!
橋本マナミ演じる春子は、基地で働く夫をいつも就業時間に迎えに来る献身的な妻。ある日、いつものように「ご苦労様」と声をかけると、なぜか夫は見知らぬ若い女性へ鞄を渡す。
「なんだ、奥さん替えたの?」町長(石橋蓮司)が問いかけると、「はい。子供ができないもので」と夫。
それを受けて「子供ができないなら離縁されても仕方ない」と納得する町長に、動揺する春子…
一方的に別れを告げられてしまうのだった。
その後、兵隊・露木(前原滉)が定食屋に赴くと、出迎えてくれたのは店主の城子(片桐はいり)。と、春子…?!
毎度のように息子を自慢する城子を、横に立ってそっと見守る春子。その日はいつになく豪勢な、山盛りの唐揚げ定食。
戦いが激化する川上にいる息子の昇進祝いだそうだ。定食屋のメニューやご飯の量は、城子の気分で変わっていく。
それゆえに、茶碗が大盛りな日も、すっからかんな日も…。
春子は超気分屋さんの城子と上手くやっていけるのか?!
一見“ちょっと変わった人”に見える津平町の住人たちだが、次第に「(こんな人)いるいる」のオンパレード!
あなたの周りにも城子や春子がいるかも…?
どの出演者も「笑いを堪えるのが辛かった」と語る定食屋のシーンは本編の大事な舞台のひとつ。
ぜひ城子の動きや毎日の微妙な変化に注目してご覧いただきたい。
『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』オフィシャルサイト
▶︎ bitters.co.jp/kimabon
夢のようでいて、リアリスティック。
世界が認める新たな才能、全開!
ロッテルダム、バンクーバーなど多くの国際映画祭で受賞を重ねてきた池田暁監督。
初の劇場公開である本作でも、アキ・カウリスマキ、ロイ・アンダーソンを彷彿とさせるオフビートな笑いや、テリー・ギリアムを思わせる独自の世界観が混ざり合う、異色の才能は全開!斬新なアイデアとオリジナリティーで、いつの時代でもない架空の町の小さな社会が、わたしたちの日常と地続きにあることをユーモアたっぷりに映し出す。
主人公・露木には、これが映画初主演となる前原滉。
池田監督の演出ならではの、感情の読めない表情や口調から浮かび上がる、からくり人形のようなキャラクターを見事に演じ切った。
さらに、石橋蓮司や竹中直人のほか、橋本マナミ、矢部太郎、片桐はいり、嶋田久作、きたろう等、豪華キャストが集結。
唯一無二の作品世界に彩りを加える。
第21回東京フィルメックスで日本人監督作品としては初の審査員特別賞を受賞した話題作が、いよいよスクリーンにて公開!
3/26(金)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー!
【作品情報】
前原滉/今野浩喜 中島広稀 清水尚弥
橋本マナミ 矢部太郎 片桐はいり 嶋田久作 きたろう/竹中直人 石橋蓮司
監督・脚本・編集・絵:池田暁
企画・製作:映像産業振興機構(VIPO)/制作協力:東映東京撮影所
配給:ビターズ・エンド
2020 年/日本/カラー/105 分/ビスタ
©2020「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」フィルムプロジェクト
オフィシャルサイト: bitters.co.jp/kimabon
3/26(金)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー!