北乃きい主演、小泉孝太郎、森崎ウィン共演で福井県をメガネの聖地にした兄弟と2人支えた妻を描いた、映画『おしょりん』の予告映像と本ポスターが公開された。
今では日本産メガネの95%を生産している福井県。藤岡陽子「おしょりん」を元にした本作は、明治時代の福井を舞台に、豪雪地帯のため冬は農作業ができず収入の道がなくなる村を助けようと、メガネ工場をゼロから立ち上げた兄弟と、2人を信じて支え、見守り続けた妻・むめを描いた、挑戦と情熱と家族の愛の物語。史実をもとに、福井がメガネの聖地となった成り立ちを追いかけ、“ものづくり”の魅力と、メガネに技術と魂を吹き込む職人と彼らを支える家族を感動的に描きあげた。
主人公・むめを演じるのは、北乃きい。北乃は「福井といえば『おしょりん』と思っていただける映画になったと思います!!」と作品の出来に胸を張る。
むめの夫である増永兄弟の兄・五左衛門には、小泉孝太郎。小泉は「ロケ全体で福井県の皆様に大変よくしていただきました。作品を通して恩返しになったら良いなと思ってます」と完成を喜んだ。弟の幸八には、森崎ウィン。エンディング曲も担当した森崎は「増永幸八という人物に出会って、無理難題に立ち向かう勇気だったり、思いを強く持つことの大事さ、家族愛、自分の夢に向かっていく姿は森崎ウィンとしても刺激になりました」と感謝を口にした。監督は、『えちてつ物語 ~わたし、故郷に帰ってきました。~』の児玉宜久。
【コメント】
▼北乃きい
台本を頂いた時、福井を代表する眼鏡産業の礎となった兄弟の物語でその中で夫を支える増永むめさんという強く凛とした素敵な雪国の女性を演じさせて頂けると知りとても嬉しかったですし、素敵なセリフやシーンがたくさんあったので、早くこのセリフを言いたくてたまらないといった気持ちで福井に入りました。オール福井ロケで福井の空気や人を感じながらの撮影はむめさんを演じるにあたってとても必要なものでした。この作品に込められているメッセージとして、たゆまない努力、ものづくりに対して誠実に向き合う姿勢、チームワークの大切さ、無償の愛、福井の女性の強さをむめを生きながら見た景色とともに感じました。福井といえば『おしょりん』と思っていただける映画になったと思います!!
▼小泉孝太郎
福井の眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門を演じました小泉孝太郎です。印象に残っている事は福井市のおさごえ民家園でのロケ時に、五左衛門のひ孫に当たる増永宗大郎・増永眼鏡社長より眼鏡をいただき、時代を越えた子孫からのプレゼントに不思議な気持ちになりました。ロケ全体で福井県の皆様に大変よくしていただきました。作品を通して恩返しになったら良いなと思ってます。
▼森崎ウィン
日本が誇る眼鏡の技術が世界へ羽ばたく、その背景を描いているこの作品に参加できたこと非常に嬉しく思います。それと同時に、先人達の偉大さを知ることが出来て僕自身、人間として新たにひとつ成長出来た思いでいます。増永幸八という人物に出会って、無理難題に立ち向かう勇気だったり、思いを強く持つことの大事さ、家族愛、自分の夢に向かっていく姿は森崎ウィンとしても刺激になりました。
映画『おしょりん』は2023年10月20日(金)より福井先行公開、11月3日(金・祝)より角川シネマ有楽町ほか全国公開。
時は明治37年、福井県足羽郡麻生津村の庄屋の長男・増永五左衛門と結婚したむめは、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな2人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは“最後の賭け”に打って出る。
監督:児玉宜久
出演:北乃きい、森崎ウィン、駿河太郎、高橋愛、秋田汐梨、磯野貴理子、津田寛治、榎木孝明、東てる美、佐野史郎、かたせ梨乃、小泉孝太郎
原作:藤岡陽子「おしょりん」(ポプラ社)
配給:KADOKAWA
©「おしょりん」制作委員会
2023年10月20日(金) 福井先行公開/11月3日(金・祝) 角川シネマ有楽町ほか全国公開。
公式サイト oshorin