アンソニー・ホプキンスの主演最新作、映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が24年6月、日本公開される。
本作は、ナチスの脅威から669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ニコラス・ウィントンの半生を描く物語。結果的に6000の命に繋がった彼の活動と子供たちとの50年後の再会を『英国王のスピーチ』のプロデューサーが映画化した。
ニコラス・ウィントンは、ロンドンに住むドイツ系ユダヤ人の両親のもとに生まれた、イギリスの人道活動家。彼はイギリスに子供たちを避難させる活動、チェコ・キンダートランスポートを組織し、第二次世界大戦がはじまる直前、ナチス・ドイツによるユダヤ人強制収容所に送られようとしていたチェコスロバキアのユダヤ人の子どもたちおよそ669名をチェコから脱出させることに成功。9月3日にも最大規模となる250名の子どもたちの救出が予定されていたが、9月1日の第二次世界大戦勃発により、その子どもたちを含め、以降チェコからの脱出はかなわなかった。
主演は『羊たちの沈黙』『ファーザー』でアカデミー賞 主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス。明るくてチャーミングながら、その胸の奥に多くの子供たちを救えなかったことへの苦悩を抱え続けるニコラスを演じる。
さらに実際にニコラスに助けられたかつての子供たちや、その親族が世界中から撮影に参加。数多のキャリアを誇るホプキンスも「心を大きく揺さぶられた」と打ち明けている。
共演には、『ブルックリンの恋人たち』のジョニー・フリン、オスカーノミネート俳優のヘレナ・ボナム=カーター、「ザ・クラウン」シリーズのジョナサン・プライスらが顔を揃える。
映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は、2024年6月21日(金)より全国ロードショー。
時は1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから49年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった。
監督:ジェームズ・ホーズ
出演:アンソニー・ホプキンス、ジョニー・フリン、レナ・オリン、ロモーラ・ガライ、アレックス・シャープ、マルト・ケラー、ジョナサン・プライス、ヘレナ・ボナム=カーター
配給:キノフィルムズ
© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
2024年6月21日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにて全国ロードショー