Mar 28, 2023 news

日本映画界の寵児・二ノ宮隆太郎監督 ×12年ぶりの単独主演・光石研が贈る 中年男の可笑しくも切ない物語を描いた 映画『逃げきれた夢』

A A
SHARE

映画デビューから45年、日本の映画・ドラマ界を支える名優 光石研が、『あぜ道のダンディ』(2011)から12年ぶりに単独で主演を務める、映画『逃げきれた夢』。この度、本作の予告映像が公開された。

光石は、自身の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた中年男・末永周平を演じる。物語のカギを握る、周平の元教え子・平賀南役には、光石と同じ北九州出身の吉本実憂。吉本は、総勢800人のオーディションを突破してこの役を掴んだ。そのほかに、主人公の妻・彰子役を坂井真紀、娘・由真役を工藤遥、旧友・石田役を、光石とも気心の知れた仲である、松重豊が務める。

監督・脚本は、俳優としても活躍の場を広げ、本作が監督としての興行デビュー作となる 新鋭・二ノ宮隆太郎。「フィルメックス新人監督賞・シナリオ賞」で2019年の新人監督賞グランプリを受賞し、受賞作の脚本を基に本作をつくりあげ、興業映画デビューの切符を手に入れた。

審査員を務めた瀬々敬久監督は本作に「描かれている世界は小さいけれど 大きなものが伝わってくる。言葉にならない感動というものがあるとしたらこの映画に違いない。」とコメントを寄せた。

この度公開された予告映像では、一大決心をして「学校辞めるわ、俺。」と告げるも妻も娘も無関心で、家族とのコミュニケーションを取ろうと試みるもなかなかうまくいかない、情けない周平の様子が描かれる。人生のターニングポイントを迎え、改めて自分自身と人生を見つめなおそうとする中年男が選ぶ新たな一歩とは。光石研と二ノ宮隆太郎監督が紡ぎだす、可笑しくも切ない物語に期待したい。

映画『逃げきれた夢』は6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー。

作品情報
映画『逃げきれた夢』

北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。待てよ、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか? 妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親よりスマホ相手の方が楽しそうだ。旧友の石田との時間も、ちっとも大切にしていない。「これから」のために、「これまで」を見つめ直していく周平だが‥‥。

監督/脚本:二ノ宮隆太郎

出演:光石研、吉本実憂、工藤遥、杏花、岡本麗、光石禎弘、坂井真紀、松重豊

配給:キノフィルムズ

©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

2023年6月9日(金)  新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー

公式サイト:nigekiretayume.jp