ホアキン・フェニックス主演、リドリー・スコット監督による映画『ナポレオン』。この度、本作の撮影を振り返る監督のコメント、ならびに撮影現場を捉えた特別映像と、日本版本ポスターが公開された。
この度公開された特別映像では、リドリー・スコット監督が圧倒的な迫力の戦闘シーンの撮影を振り返る。
「私自身の中にナポレオンが宿り、撮影に影響を及ぼした。良くも悪くもだ」と語るリドリー・スコット監督は、今年で御年86歳。50年近いキャリアの中で、『ブレードランナー』『エイリアン』『グラディエーター』『オデッセイ』、近年では『ハウス・オブ・グッチ』や『最後の決闘裁判』など名作を生み出し、後進にも多大な影響を及ぼしてきた。
特に戦争、SFといった非日常な世界をテーマに、細部にまでこだわり抜いてリアリティを積み上げ、圧倒的な世界観を構築してきたスコット監督。監督の思い描く壮大なビジョンを実現するために、スタッフたちは完璧な仕事が求められる。
本作では最大11台のカメラを使用するため、広大なロケーションは360度完璧に装飾された。ごまかしは一切なし。隠れられるような背景もない。
戦闘シーンでは、当時の兵士のように動ける膨大な人数の俳優が必要となった。そこで軍事アドバイザー、ポール・ビティスによりナポレオン時代に使われていた軍事演習が行われた。銃の構え方、足並みの揃え方、軍隊としての移動の仕方まで、当時のナポレオン兵が行っていた訓練と同じように実施される。俳優たちは消耗戦だったナポレオン戦争で兵士たちが感じていた死と直面する恐怖や、砲弾が飛び交い、すぐ隣にいた人間が一瞬で命を落としていくような、まるで死を迎える準備のような戦場のリアルを演技で伝える。
ビティスは俳優たちに、戦闘の決まった振り付けを用意するのではなく“事態に備える”よう心がけさせた。スコット監督が「正方形に整列してほしい」と言えばビティスが「騎兵隊の位置に」と告げ、俳優たちは正方形に整列し、必要なポジションを取ることができるまでになった。
「何事にも備えよ」というビティスが24年の兵役経験から身につけてきたモットーが、撮影現場では戦闘シーンの更なるリアルな演出に生かされている。そうしたスペシャリストたちのきめ細やかな仕事が、リドリー・スコット映画の唯一無二のリアリティを作り上げている。
映画『ナポレオン』は2023年12月1日(金)より全国の映画館で公開。
歴史に名を刻むフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトは、いかにして皇帝の座へ上りつめたのか。彼が唯一愛した妻ジョゼフィーヌとの波乱万丈な愛憎関係の中で、大いなる野望と驚くべき戦略思考をもって、歴史に残る数々の戦争を仕掛けた、類まれなる軍人、ナポレオンの真の姿を壮大なスケールで描いた超大作。
監督:リドリー・スコット
出演:ホアキン・フェニックス、ヴァネッサ・カービー、タハール・ラヒム、ルパート・エヴェレット
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2023年12月1日(金) 全国公開
公式サイト napoleon-movie