「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」などのシリーズが映像化されている柚月裕子の小説を、主演に杉咲花を迎えて実写映画化する、映画『朽ちないサクラ』。この度、本作の主要キャスト、特報映像、キャラクタービジュアルが発表された。
主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、杉咲花。そしてこの度、杉咲演じる主人公・泉を取り巻く警察官役で、本作の主要キャストとして、萩原利久、豊原功補、安田顕が出演することが発表された。
泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一に、主演作「美しい彼」シリーズでブレイクした萩原利久。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介には豊原功補。泉の上司で元公安の富樫俊幸を安田顕が演じる。
【コメント】
▼萩原利久
磯川俊一役を演じました萩原利久です。今回作品を通じて、モノや景色、起こる1つ1つの出来事に対して、当事者なのか部外者なのか、はたまた環境なのか立場なのか、主観客観、人間社会において様々な視点を感じました。自分自身も演じた当時と今とでは全く異なる見え方に変化していることもあるかもしれません。でも、自分なりに向き合った現場で演者として身体で感じた緊張や刺激は鮮明に残っています。素晴らしい経験をさせてもらい、今もいき続けています。1人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです。
▼豊原功補
個々において大切にする思いと組織の論理。誰もが一個人であるはずが一体どこから権力と同化し真実を濁らせてしまうのか。人間の営みと社会の構造、つねに私の心にも横たわる深い問いがこの物語に描かれています。私が演じた梶山という男もまた警察という大きな組織の一員でありますが、このひとりの人間が生きる矜持と生きる問いを共に感じ、胸に携えて撮影に臨んだつもりです。本当のことはいつも見えづらくて、本当の言葉はいつも喉に詰まってしまいそうになるけれど、それでもしっかりとまっすぐな瞳でいることの強さを心に残してもらえたらと願っています。
▼安田顕
試写でこの映画を拝見したとき、その面白さに唸りました。登場人物の入り乱れる感情、秘める思惑、そして抱く決意。様々な表情が垣間見える作品です。これらの点が線となったとき、皆様の目に見えるもの・胸に届くものは異なるかと思います。その一方で、どのように届くのかが興味深いほど、この作品の受け取り方には数えきれない色があると感じています。原作・脚本・演出・出演者の皆様、何拍子も揃った臨場感を十分に味わえる仕上がり。原監督の手腕に脱帽です。是非、劇場でご覧ください。
映画『朽ちないサクラ』は2024年6月21日(金)より全国公開。
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに‥‥。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
監督:原廣利
原作:柚月裕子「朽ちないサクラ」(徳間文庫)
主演:杉咲花
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会
2024年6月21日(金) TOHOシネマズ日比谷他全国公開