第103回芥川賞候補になるなど注⽬を浴びた、河林満による「渇⽔」が、多くの重厚な作品を世に贈り出してきた映画監督・⽩⽯和彌の初プロデュースにより映画化される。この度、本作に出演する磯村勇斗の場面写真3点が公開された。
近年、目覚ましい活躍を見せ、2023年も『東京リベンジャーズ2 ⾎のハロウィン編 運命/決戦』、『最後まで⾏く』『波紋』をはじめ多数の映像作品に出演する磯村。⻑⾕川晴彦プロデューサーは「磯村さんのことは、勿論、以前から存じ上げていましたが『ヤクザと家族 The Family』を拝⾒して、まるで恋に落ちたかのように夢中になり、彼と仕事をしたいと熱望していました。」と熱烈なオファーを出したことを振り返る。
磯村⾃⾝も、髙橋監督と脚本の及川章太郎が10年間あたためてきた脚本を読んですぐに出演を快諾し、今回のタッグが実現した。
磯村が本作で演じるのは、主⼈公・岩切(⽣⽥⽃真)とともに⽔道局員として働く⽊⽥拓次。真夏でも淡々と「停⽔執⾏」という業務に向き合う岩切とは対照的に、まだキャリアも浅い⽊⽥は「⽔道を停める」ということに対し完全に割り切ることはできなかった。しかしそんな⽊⽥も物語の中で⼈⽣の転機を迎える。そして、岩切が起こした⾏動がきっかけで⽊⽥⾃⾝の⼼にも変化が訪れて‥‥。
監督を務めるのは、根岸吉太郎、⾼橋伴明、相⽶慎⼆、市川準、森⽥芳光、阪本順治、宮藤官九郎ら錚々たる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた髙橋正弥。
映画『渇水』は6月2日(金)より全国公開。
日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作は、来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。蒸発した父、帰らなくなった母親。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが‥‥。
監督:髙橋正弥
原作:河林満「渇水」(角川文庫刊)
出演:生田斗真、門脇⻨、磯村勇斗、山﨑七海柚穂 、宮藤官九郎、池田成志、尾野真千子
配給:KADOKAWA
©「渇水」製作委員会
2023年6月2日(金) 全国公開