アキ・カウリスマキ監督の最新作、映画『枯れ葉』の予告映像と日本版ポスタービジュアルが公開された。
2017年、『希望のかなた』のプロモーション中に監督引退宣言をしたアキ・カウリスマキ。あれから6年、監督カウリスマキが帰ってきた。
カウリスマキ監督最新作にして復帰作となる本作は、孤独を抱えながら生きる女と男が、人生で最初で最後のかけがえのないパートナーを見つけようとする心優しいラブストーリー。今年のカンヌ国際映画祭の審査員賞、2023年国際批評家連盟の年間グランプリに見事輝き、先ごろアカデミー賞国際長篇映画賞部門のフィンランド代表にも選出された。
労働者3部作(『パラダイスの夕暮れ』(1986)、『真夜中の虹』(1988)、『マッチ工場の少女』(1990))に連なる“4作目”として発表された本作『枯れ葉』では、ギリギリの生活を送りながらも、生きる喜びと人間としての誇りを失わずに生きる労働者たちの日常がまっすぐに描かれる。
主演はカウリスマキ映画には初出演となる2人。『TOVE/トーベ』でムーミンの作者トーベ・ヤンソンを演じ大きな注目を集めたアルマ・ポウスティと、『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』で高い評価を得たユッシ・ヴァタネン。カウリスマキ映画には欠かせない名優“犬”も登場する。
この度公開された日本版ポスタービジュアルは、『過去のない男』以来カウリスマキ作品のビジュアルデザインを担当している、大島依提亜が手掛けている。
映画『枯れ葉』は、2023年12月15日(金)より全国ロードショー。
北欧の街ヘルシンキ。アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのだろうか?
監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイヴ
配給:ユーロスペース
2023年12月15日(金) ユーロスペースほか全国ロードショー
公式サイト kareha-movie