Apr 21, 2026 news

世界的映画祭で41冠 実話をもとにシリア内戦を描いた衝撃作 映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』

A A
SHARE

1,400万人の実話をもとに、シリア内戦の只中で生きる人々の絶望と希望を痛烈に描き出した映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』が、2026年6月19日(金)より全国公開される。

2011年から2024年にわたり続いたシリア政府軍と反体制派の間に勃発したシリア内戦の戦禍から逃れるため、国外避難を余儀なくされた市民の数は1,400万人にのぼる。本作はその現実に着想を得て、紛争によって引き裂かれる家族と彼らを取り巻く人々の絶望と希望が交差していく様を多角的に描き出した、スリリングな群像ヒューマンドラマ。

監督・脚本・製作を一手に務めたのは、『ローン・サバイバー』やマーティン・スコセッシ監督作『沈黙 -サイレンス-』など超大作のエグゼクティブ・プロデューサーとしてキャリアを築いてきたブラント・アンダーセン。人道支援活動家でもあるアンダーセンは、本作の原点となる短編映画『Refugee』でアカデミー賞実写短編映画賞のショートリストに選出された。そして、シリア、トルコ、ギリシャ、アメリカの4か国を舞台に、紛争下で引き裂かれる5つの家族の人生が交差する物語を5章構成の群像劇として再構築。本作で待望の長編デビューを果たし、世界初公開となった第74回ベルリン国際映画祭のスペシャル・ガラでのアムネスティ国際映画賞受賞を皮切りに、数々の世界的映画祭で41冠の快挙を成し遂げた。

危機的状況下でも冷静さを失わない医師を熱演したのは、初出演映画『キャラメル』で脚光を浴びたレバノン出身の国際的女優ヤスミン・アル・マスリー。『最強のふたり』で東京国際映画祭やセザール賞の主演男優賞に輝いたフランスの俳優オマール・シーは、悪辣な密航業者でありながら愛情深い父でもある複雑な人物像を好演。2人は短編映画『Refugee』でも同役を演じており、本作で再びその役柄に挑んだ。さらに、沿岸警備隊の船長役で印象深い存在感を放つギリシャ人俳優コンスタンティン・マルクーラキス、過酷な現実に直面し悩むシリア人兵士を演じる『皮膚を売った男』のシリア人俳優ヤヤ・マヘイニ、家族のために希望を捨てない詩人の父親に扮したパレスチナ出身のジアド・バクリら国境を超えて活躍する実力派俳優が集結した。

実際にシリアに訪れ、難民支援の人道活動に従事する中で出会った難民たちとの交流から物語を構想したブラント・アンダーセン監督は、「観客自身に、ゲームの中にいる感覚ではなくこの物語の参加者であるかのように引き込まれ続ける体験をしてもらいたいです。これらは実話だからこそ、様々な視点から物語を体験してほしいのです」と本作で描かれる物語の意図について明かす。「この映画が、観客を十分に物語の世界に引き込み、誰もそんな状況に陥りたくないのだと理解してもらえることを願っています。そして、見知らぬ人へ目を向ける思いやりを持ち帰ってほしいです。今の私たちに何よりも必要なものです」と現実の状況に対して痛切な思いを語った。

映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』は、2026年6月19日(金)より全国公開。

作品情報
映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』

独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織との内戦が激化。シリアの医師アミラは娘と共に安全な国へ逃れるため危険な国境越えを決意する。国境を守るシリア兵ムスタファは、残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。一方、トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカで暮らすため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎしようとする。ファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面。そして嵐の海を航行する難民を発見したギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは、人命救助に全力を尽くすのだが‥‥。

監督:ブラント・アンダーセン

出演:オマール・シー、ヤスミン・アル・マスリー、ジアド・バクリ、ヤヤ・マヘイニ、コンスタンティン・マルクーラキス

配給:ハーク

© 2025 Refugee The Film.LLC

2026年6月19日(金) TOHOシネマズシャンテほか全国公開