Jul 12, 2022 news

『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴの出世作 映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版 予告映像が公開

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本作は、『DUNE/デューン 砂の惑星』『ブレードランナー 2049』『メッセージ』などハリウッドで最も注目される監督のひとりとなったドゥニ・ヴィルヌーヴの出世作であり、2011年に公開されるや世界を驚愕させたヒューマン・ミステリー、映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版。

この度、予告映像が公開された。

第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カナダ版アカデミー賞であるジニー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など8部門独占を果たしたほか、30か国以上の映画祭で上映され高い評価を獲得した本作は、レバノン出身の劇作家ワジティ・ムアワッドによる戯曲「Incendies」が原作。公開から10年以上経った現在の視点から見ても、胸を痛めずにはおれない民族や宗教間の紛争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていった女性ナワル・マルワンの魂の旅を、胸を引き裂かれるほどに鮮烈に描き出していく衝撃作。

本作は、主人公の女性ナワル・マルワンの死から始まる。予告映像がはじめに捉えるのは、残された双子の姉弟であるジャンヌとシモンが、その遺書を受け取り「父親は生きている」「君には兄がいる」というそれまで全く知らなかった事実を聞かされる場面。一枚の写真を手がかりに、初めて母親の祖国の地を踏むことになるふたり。

映像は、若き日のナワルが生まれたばかりの我が子との再会を誓いながら引き離されるしかなかった悲劇ののち、波乱万丈という言葉では言いつくせない余りに壮絶で数奇な人生の一端と、母の故郷を訪れたジャンヌが母が拒絶された存在だったことを知る場面などを、現在と回想を交錯させながら描いていく。旅を通じて、母が歩んだ暴力と憎悪に覆われた人生を徐々に知り、自分たち家族が持つ宿命をひとつずつ探り当てていく姉弟。ふたりが辿り着く真実がどんなものなのか、映画への期待が高まる。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、11年の公開当時、「『灼熱の魂』は、ジャンヌとシモンが母親の憎しみの根源へと至る旅でもあります。そこでふたりは憎しみと暴力にあふれた家族の歴史を再構成し、永遠に残る傷を負うことになります。これはとても普遍的なテーマで深く心を動かされました。しかし、脚本の中のドラマティックな要素のバランスを取るのにずいぶん長く時間がかかってしまいました。何しろひとつひとつのシークエンスがそれぞれ1本の映画の素材になりえるほどですから」とコメントしている。

映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版は、8月12日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開。

作品情報
映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版

初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と2通の手紙を残してこの世を去った。その2通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていくのだった‥‥。

監督・脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演:ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール

配給:アルバトロス・フィルム

© 2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) – TS Productions sarl. All rights reserved.

2022年8月12日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開

公式サイト incendies-movie.com