杉咲花主演最新作、映画『市子』。この度、市子役・杉咲花のスペシャルインタビュー映像の「後半」が公開された。
本作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市⼦のために」が原作。観客から熱い支持を受け2度再演された⼈気の舞台が映画化された。
釜山国際映画祭にてワールドプレミアを迎えた『市子』。杉咲は先日公開されたスペシャルインタビューの「前編」では、コンペティション部門であるジソク部門に選出された第28回釜山国際映画祭に参加しての想い、また初めて本作を観たときの感想などについて語った。
今回のインタビュー「後編」では、市子役へのアプローチや共演者の若葉竜也について、また本作への特別な想いなどを語る。
市子を演じるにあたり、「(彼女が)どんな人なのかということを掘り下げていく時間」だったという杉咲。撮影現場において、「心の底から頼りにしていた」と断言するのは、市子が3年間ともに過ごした恋人・長谷川義則を演じた若葉竜也だという。
これまで、連続テレビ小説「おちょやん」やWOWOWのドラマ「杉咲花の撮休」と2度共演してきた若葉は「自分がどう表現したいかということよりも、誰かのためにそこにいてくれる人」だと言い、「この人が見つめてくれている世界の中で生きていられる市子は、とっても幸せだったんじゃないかなと思います」「人としても俳優としても心から尊敬しています」と“最高の共演者”に最大限の賛辞を贈った。
心血を注いで市子と向き合ったという杉咲は「市子としてカメラの前に立っていたときに、自分が想像もつかなかったような感情に襲われたり、カメラに撮られていることを忘れるような瞬間を過ごせたりしたのは本当に幸せなことでした」と振り返り、「この作品を超えられたって思えるくらいの表現をしたい、今はそんなことを目標にしたくなってしまうくらい、忘れられない特別な1本になりました」と、本作でみせた表現に自信をのぞかせた。
映画『市子』は、2023年12月8日(金)より全国公開。
川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を探しているという刑事・後藤。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生‥‥と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は市子が置いていったカバンの底から1枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。
監督:戸田彬弘
原作:戯曲「川辺市子のために」(戸田彬弘)
出演:杉咲花、若葉竜也、森永悠希、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023 映画「市子」製作委員会
2023年12月8日(金) テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
公式サイト ichiko-movie