Jan 08, 2026 news

製作60周年/日本劇場公開35周年 60年代チェコ・ヌーヴェルヴァーグの傑作が蘇る 映画『ひなぎく 4Kレストア版』

A A
SHARE

日本でもカルト的な人気を誇り、60年代女の子映画の決定版と謳われる映画『ひなぎく』が、その製作60周年と日本劇場公開35周年を記念し、『ひなぎく 4K レストア版』として復活する。このたび本作より、予告映像の前に本編抜粋シーンを加えた特別映像が公開された。

本作では“マリエ1”と“マリエ2”が、人形の真似をしたり、姉妹と偽って男たちをだまして食事をおごらせたり、牛乳風呂に入ったり、あらゆるものをちょん切ったり、自由気ままに悪ふざけを楽しむ様子が、色ズレやカラーリング、実験的な効果音や光学処理など、あらゆる映画的な手法を用いて描かれる。60年代チェコ・ヌーヴェルヴァーグの傑作として長らく愛され、今も世界中の映画監督や表現者に影響を与え続けているが、公開当時は食べ物を粗末に扱う描写が反体制的だという理由で上映禁止の危機に瀕した。多くの表現者や市民が作品を擁護したことで上映の許可は下りたが、監督のヴェラ・ヒティロヴァーは7年間の活動停止に追い込まれている。

このたび公開されたのは、マリエたちがおじさんに食事をおごらせるシーン。しつこいイタズラに憤慨するも、別れの場面では一転して涙を流すおじさんに対して「もうこれで5人目! 面白くないわね」「他の遊びを見つけなくっちゃね」と笑いあうマリエたちの姿が映し出されている。本作は基本的にカラーだが、カットによって黄色やオレンジ、緑、セピアなどのカラーリングを施している。自身初のカラー作品となった本作についてヒティロヴァー監督は「色を単なる描写ではなく、機能的に使いたいと考えていました。私たちが作ろうとしたのは実存的な映画であり、この映画を通して国が破壊されていくことに抗議したかった」と語っている。

映画『ひなぎく 4K レストア版』は、2026年3月14日(土)より全国順次公開。

作品情報
映画『ひなぎく 4K レストア版』

マリエ1とマリエ2は、人形の真似をし、姉妹と偽り、男たちを騙しては食事をおごらせ、嘘泣きの後、笑いながら逃げ出す。部屋の中で、牛乳風呂を沸かし、紙を燃やし、ソーセージをあぶって食べる。グラビアを切り抜き、ベッドのシーツを切り、ついにはお互いの身体をちょん切り始め、画面全体がコマ切れになる。色ズレや、カラーリング、実験的な効果音や光学処理、唐突な場面展開など、あらゆる映画的な手法が使われ、衣装や小道具などの美術や音楽のセンスも抜群。60年代チェコ・ヌーヴェルヴァーグの傑作。

監督:ヴェラ・ヒティロヴァー

出演:イトカ・ツェルホヴァー、イヴァナ・カルバノヴァー

配給:チェスキー・ケー

©Czech audiovisual fund, source: NFA

2026年3月14日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

公式サイト hinagiku2014