Jan 24, 2025 news

自然への畏怖や人間の根源にある生命力を描き出す異才・金子雅和監督最新作 映画『光る川』予告映像公開

A A
SHARE

『アルビノの木』『リング・ワンダリング』など国内のみならず海外映画祭でも多数受賞を果たす異才 金子雅和監督の最新作、映画『光る川』。この度、本作の予告映像が公開された。

金子は、川や山といった圧倒的なロケーションと民俗学・美術等に裏打ちされた世界観により、現代人が忘れかけている自然への畏怖や人間の根源にある生命力を描き出す作風で国内外から注目を集める。長編3作目となる本作は、11月スペインで開催された第62回ヒホン国際映画祭でユース審査員最優秀長編映画賞を受賞。無垢な少年の眼差しを通し、現代化への分岐点となる高度経済成長期、そしてさらに昔、まだ人が自然への畏怖を持っていた時代が交錯して描かれる。

物語の根幹を支える女性・お葉を演じるのはNetflixシリーズ「シティーハンター」のくるみ役で注目を集めた華村あすか。お葉との悲恋の相手・朔にNHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」などに出演する葵揚。物語の眼差しとなる少年・ユウチャとお葉の弟・枝郎を子役の有山実俊が一人二役で演じる。また、足立智充、山田キヌヲ、堀部圭亮、根岸季衣、渡辺哲といったベテラン勢が集結。さらに『リング・ワンダリング』に続く出演となる安田顕まで、多彩な顔ぶれが揃う。音楽は、細田守監督作品を手掛けてきた音楽家・高木正勝が書き下ろした。

この度公開された予告映像は、金子作品の魅力である圧倒的な自然の中で織りなす繊細な物語が紡がれる。1958年の夏。川の上流から流れてくる木の器に誘われ、少年・ユウチャ(有山実俊)が暮らす山あいの集落に伝わる悲恋。木の器をきっかけに距離を縮めていく里の娘・お葉(華村あすか)と山の民・朔(葵揚)の初々しい恋は、父・常吉(安田顕)や山の民の長(渡辺哲)により引き裂かれてしまう。

映画『光る川』は、2025年3月22日(土)より全国順次公開。

作品情報
映画『光る川』

高度経済成長の始まった1958年。大きな川の上流、山間の集落で暮らす少年ユウチャ。父は林業に従事し、母は病に臥せていて、老いた祖母と暮らしている。まだ自然豊かな土地ではあるが、森林伐採の影響もあるのか、家族は年々深刻化していく台風による洪水の被害に脅かされている。夏休みの終わり、集落に紙芝居屋がやってきて子どもたちを集める。その演目は、土地にずっと伝わる里の娘・お葉と山の民である木地屋の青年・朔の悲恋。叶わぬ想いに打ちひしがれたお葉は山奥の淵に入水、それからというもの彼女の涙が溢れかえるように数十年に一度、恐ろしい洪水が起きるという。紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも家族を脅かす洪水を防ぎ、さらには哀しみに囚われたままのお葉の魂を解放したいと願い、古くからの言い伝えに従って川をさかのぼり、山奥の淵へ向かう‥‥。

監督:金子雅和

原作:松田悠八(「長良川 スタンドバイミー一九五〇」より)

出演:華村あすか、葵揚、有山実俊、足立智充、山田キヌヲ、髙橋雄祐、松岡龍平、石川紗世、平沼誠士、星野富一、堀部圭亮、根岸季衣、渡辺哲、安田顕

配給:カルチュア・パブリッシャーズ

©長良川スタンドバイミーの会

2025年3月22日(土) ユーロスペース他全国順次公開
 
公式サイト culture-pub.jp/hikarukawa/